男性用? 女性用? 韓国で性別関係なく利用できるユニセックストイレが増加

 現在の韓国は初期段階だが、米国や北欧など海外では「性中立トイレ」が普及している。米国では2015年のオバマ政権時代にホワイトハウスに初めて性中立トイレが設けられ、州政府や大学などに広がっている。スウェーデンなど北欧では公衆トイレの多くに性別区分がない。

 だがその一方で、懸念の声もある。トイレの性別区分をなくせば、男女が仕切り一つを挟んで用を足さなければならない状況となる。盗撮や性的暴行などの犯罪が起こるかもしれないとの懸念もある。既存の障害者用トイレを家族用トイレや性中立トイレに改造すれば、かえって障害者のアクセシビリティ(利用しやすさ)が下がるとの批判も出ている。

 弘益大学産業美術大学院のチャン・ヨンホ教授は「性中立トイレや家族用トイレの登場は、性的少数者・障害者・乳幼児といった弱者もほかのコミュニティのメンバーと同じ水準で配慮を受けられるという公共の責任が具現されたものだと見なせる」と語った。漢陽大学建築工学科のチェ・チャンシク教授は「今後、新しい建築物を建てる時は少数者に配慮し、彼らと共に暮らしていくことができる構造を積極的に設計に反映させなければならない時期だと思う」と言った。

キム・ジウォン記者

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