WHO「帝王切開乱用、母親・赤ちゃんの健康にとって脅威」

10年後、世界の分べんの29%に増加…韓国は既に42%

 2030年には全世界の新生児の3人に1人は帝王切開で生まれるという調査結果が出た。

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 世界保健機関(WHO)が1990年から2018年まで、154カ国の出産に関する資料を分析した結果、現在約21%を占める帝王切開分べん率が次第に増え、2030年には29%まで増加するだろう、と16日に明らかにした。帝王切開で生まれる割合が5人に1人から3人に1人へと増えるということだ。全世界の帝王切開分べん率は1990年に約7%を記録し、その後は毎年増えている。

 帝王切開分べん率は、国によって大きなばらつきがある。医療施設が不足しているサハラ砂漠以南のアフリカ諸国の帝王切開分べん率は5%に過ぎないが、南米やカリブ諸国では自然分べんを避ける傾向があり、帝王切開分べん率が43%に達する。WHOでは、2030年には帝王切開分べん率が東アジア圏で63%、南米・カリブ諸国で54%、南欧諸国で47%にまで上がると予測している。

 WHOは、帝王切開手術の乱用が母子の健康を脅かす可能性があるとして、こうした増加傾向に懸念を示している。WHOは「母親が帝王切開の長所と短所を十分に熟知した上で、手術を決定できるようにすべきだ」と述べた。WHOによると、帝王切開は出血・感染・将来の妊娠時の合併症などを引き起こす可能性があり、出産に長い時間がかかる場合や、赤ん坊が正常でない位置にいる場合など、例外的な場合にのみ推奨されている。

ファン・ジユン記者
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