韓国国内のキムチ消費量が年間189万7000トンに達することが分かった。1人当たり1年で36キロのキムチを食べる計算となり、1人当たりの米消費量(59キロ)と比べると60%以上だ。農林畜産食品部(省に相当)は24日、これらの内容を含む「2019年キムチ産業実態調査」の結果を公表した。キムチに関する政府次元での初めての実態調査だ。
自宅で漬けられるキムチは74万7000トンで、全供給量のおよそ40%を占める。続いて韓国国内のキムチ工場(25%)、外食や給食業者(19%)、輸入品(16%)の順となっていた。
全国各地の5000世帯を対象に調査を行ったところ、「キムチを直接漬けて食べる」と回答した世帯は42%だった。残りは工場で製造されたキムチを購入して食べるか、あるいは家族や近所からもらって食べているという。回答した世帯では3世帯の内2世帯がキムチを漬けることはできるという。キムチの種類では白菜キムチ(72%)の消費が突出して多かった。
飲食店のうち半数は「工場のキムチを使用している」と回答した。韓国食堂(69%)よりも中華料理店(84%)の方が工場キムチを使用する割合が高かった。飲食店全体の41%は輸入キムチを使っているという。輸入キムチの価格は韓国産キムチの半分にもならないからだ。学校などでの給食で出されるキムチは57%が工場キムチだった。