【萬物相】日本野球の精進

【萬物相】日本野球の精進

 日本の剣客・宮本武蔵は伝説的な剣術家だが、晩年に書いた2冊の書によって、日本の武士道の始祖として有名になった。極意に達すれば、意識の流れに身を任せ、不思議な力を出したと言われる。宮本武蔵がこのような精進を通じて完成させようとしたのが、両手に刀を持って戦う二天一流剣法だった。

 『独行道』は宮本武蔵の2番目の書だ。「世々の道をそむく事なし(世の道理に逆らわない)」「身にたのしミをたくます(自分の楽しみを考えない)」「身をあさく思ひ世をふかく思ふ(自分のことは浅く、世のことを深く思って生きる)」「一生の間よくしん思わす(一生、欲望にとらわれないようにする)」…。修身書としては粗悪だと評されているが、この書によって日本の剣道は戦いの技術を超えて武士道へと進化した。

 日本では、いわゆる「修業」を重視する。技術や学業を身につけ、切磋琢磨(せっさたくま)する精進のことを言う。料理、掃除、肉体労働までこの段階を経るように要求される。「すしを握るまでの3年間、皿洗いだけだった」という日本の職人にはよくある話も、これに当てはまる。しかし、日本でも価値観が変化し、過酷な修行が徐々に省略されているという。そのためか、日本のあちこちで見られた「世界一」の店々も以前ほどではないと言われている。

■世界最高の国ランキング7位は米国、韓国は20位、日本は?

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