盗んだ財布に現金なし、キャッシュレス化進む韓国で消えゆく「すり」

財布の現金は減り、街頭には監視カメラが増え…「すり」の件数は毎年急減

 仮にすりがクレジットカードを盗んだとしても、盗んだカードを使うのは難しい。カードを用いた取引内容が全て記録される「記録社会」になったからだ。あるカード会社の関係者は「すりが盗んだクレジットカードで決済したら、すぐに持ち主に伝えられる」とし「盗難・紛失カードであっても使用内容は記録されるので、事実上、盗んだカードを使うのは難しい」と語った。

 すりを監視する「目」も増えた。街頭の各所には防犯カメラが設置されており、ほとんどの自動車でドライブレコーダーが目を光らせている。公共機関が設置・運営する防犯カメラは、昨年の時点で133万6653台あると集計されている。10年前よりおよそ100万台増えた。与党「共に民主党」の李在汀(イ・ジェジョン)議員のオフィスによると、19年上半期だけでも防犯カメラを通して1万7079人の犯人が捕まった。

 すり犯罪が徐々に歴史の中へと消えていく一方、今の韓国の10代にとって「すり」はなじみのない単語になった。京畿道富川市に暮らす14歳のキム君は「すりという単語は聞いたことがあるだけ」「ウェブ漫画やテレビでも、すりを題材にしたものは見たことがない」と語った。

ハン・イェナ記者

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