ソウル市は14日、TBS(交通放送)ラジオの番組「金於俊(キム・オジュン)のニュース工場」が「歪曲(わいきょく)報道を行った」として、言論仲裁委員会に調停を申請し、訂正報道を求めた。金氏は最近の放送で相次いで、「呉世勲(オ・セフン)市長の就任後、ソウル市が疫学調査タスクフォース(TF)を解体した」という趣旨の主張を行ったが、疫学調査TFは元々存在していなかったとの趣旨だ。
TBSはソウル市が出資する機関であり、市が今年だけで375億ウォン(約36億円)を支援している。しかし、呉市長はこれまでメディアに関与しているという批判を避けるため、TBSや金氏に対する言及を控えてきた。しかし、ソウルを中心にコロナ第4波の流行が本格化し、インターネット上で金氏の発言が広まり、与党の一部で「呉世勲責任論」が浮上したことから初めて公式に問題提起を行った格好だ。
ソウル市は同日発表した声明で、今月9日と13日の「ニュース工場」で「ソウル市が3、4、5月よりも疫学調査官を減らした」「ソウル市の専任疫学調査TFを最近解体したが、呉市長(就任)以降にあったことだ。6月24日に解体した」などの発言があったとし、「全て事実と異なる」と反論した。