【コラム】組織暴力団関係者が有功者に化けていたのか

バス惨事をきっかけに浮上した有功者の秘密
「元暴力団」という疑惑が広がる中で米国に逃亡
「人物保証」選定のプロセスがずさんとの批判も
「本当の有功者」のために真実の解明を

 解体中のマンションが走行中のバスを怪物のように襲った。今年6月9日、17人の死傷者が出た光州バス惨事だ。「下請けと孫請けの関係が延々と続く構造」「再開発の不正入札」などさまざまな雑音も出た。事件を通じて浮上した人物の中に「5・18拘束負傷者会」のムン・フンシク会長(61)の名前があった。しかしその名が実際のニュースに登場したのは6月15日に警察が発表した「ムン・フンシク立件、2日前に米国シカゴに出国」という内容を通じてだった。ムン氏は以前から警察の管理対象リストに名前が上がっていた人物だ。それにもかかわらず警察は彼の出国を把握できなかったのだろうか。「お前が行け、シカゴに」という映画のせりふが思い浮かんだ。

 光州(5・18民主化運動)関連の三つの団体のうち、会員数が最も多い団体の会長が傷害など少なくとも前科4犯の元暴力団員だったとのニュースに世論は大きく反応した。大統領の後ろに写っていた写真、李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事と腕を組んで写った写真も大きな話題になった。彼は一体どのような人物なのか。ある進歩系の人物に質問したところ「私も気になってあちこちに聞いたら、そこにいる人たちも誰も知らなかった。ある日突然登場したそうだ」と答えた。

■2020年腐敗認識指数、韓国は6ランクUPの33位…日本は?

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  • ▲5・18民主化運動41周年を迎えた今年5月18日午前、韓国政府主催の記念式が執り行われた光州市北区の国立5・18民主墓地の入り口でムン・フンシク会長の会場への入場を反対派たちが妨害し、もみ合いになった。/キム・ヨングン記者

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