韓国、全250の市・郡・区で「高齢化」

65歳以上人口が初めて800万人を突破

 韓国統計庁が29日に発表した「2020年人口住宅総調査結果」によると、昨年11月1日時点で全国250の市・郡・区の全てで65歳以上が人口の7%を上回る高齢化社会に突入したことが分かった。

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 2019年の統計では全国の市・郡・区のうちサムスン電子のある水原市霊通区だけが65歳以上の割合が6.7%と全国(当時は市・郡・区の総数が245)で唯一高齢化社会ではなかったが、今年は霊通区も7.2%となった。

 人口に占める65歳以上の割合が最も高いのは慶尚北道義城郡(41.8%)で、以下全羅南道高興郡(41.1%)、慶尚北道軍威郡(39.8%)、慶尚南道陜川郡(39.3%)、全羅南道宝城郡(39%)の順となった。

 15歳未満の子供の人口が高齢人口を上回ったのは250の市・郡・区のうち42カ所(17%)にとどまった。

 65歳以上人口が14%を上回る「高齢社会」となった市・郡・区も83カ所(33%)に達した。20%以上となる「超高齢社会」に突入した市・郡・区は全体の44%に当たる110カ所だった。2019年の時点で98の市・郡・区が超高齢社会だったが、忠清北道堤川市や京畿道驪州市など1年で12カ所がこれにプラスされた。

 昨年の65歳以上人口は前年よりも46万人多い820万6000人となり初めて800万人を上回った。これに対して15歳未満の子供の人口は617万6000人で、全人口に占める子供の割合は12.3%だった。子供の人口比率は2000年の21%から毎年下落している。

 今後10年間はこれまで以上に高齢化のペースが早まりそうだ。ベビーブーム世代(1955-63年生まれ)が65歳以上に到達するためだ。高齢人口が増加するのに合わせて経済活動人口は減少する。

 韓国の全人口は5183万人で前年(5178万人)に比べて5万人(0.1%)増えた。うち韓国人は13万人(0.3%)増えたが、コロナの影響で外国人は8万人(マイナス4.7%)減少した。世帯数は2148万世帯で前年よりも59万世帯(2.8%)増えた。中でも全世帯の31.7%を占める1人世帯と2人世帯(28%)が大きく増加し、全世帯に占める割合は60%近くになっている。

金正薫(キム・ジョンフン)記者 , キム・チュンリョン記者
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