東京五輪:「カレー女」「チャンケ」「チョッパリ」…ネットに飛び交う赤面物の「クッポン応援」

韓国の五輪ネット中継コメント欄、特定の国を侮辱する書き込みが飛び交う

 ネイバーは「ののしり言葉や悪口、侮辱的な表現のコメントは人工知能(AI)技術で感知して隠す」としているが、無駄だった。このネット中継には小中学生などの未成年者もログインせずにいくらでも入ることができる。会社員のキム・ウジュンさん(25)は「口に出すこともできないほどの言葉を、ネット上だからと言ってむやみに吐き出しているのを見ると、本当に恥ずかしい」と語った。

 かつては韓日戦ぐらいでしか見られなかった「過剰な民族主義」や「自国中心主義」、いわゆる「クッポン」が、ネット中継コメント欄ではどの国の相手にも無差別に現れているようだ。ソウルに住む大学生キム・グンチャンさん(24)は「みんな差別や嫌悪に無感覚なのではないかと思う」「表向きは他人への配慮を語っていた人々も、匿名だと人種差別的なコメントを付けているのではないか、と私たちの二面性を省みなければならない」と言った。40代のある会社員は「MBCが先日の東京五輪開会式の生中継で、一部の国の紹介のグラフィックスに侮辱的な写真や説明を使って全世界で恥をかいたが、それとまったく同じことがポータルサイトのネット中継コメント欄で行われている」と指摘した。

 専門家らもこうした現象を懸念している。慶煕大学グローバルコミュニケーション学部のイ・テックァン教授は「韓国は以前から民族主義と人種主義が強かったが、依然として克服できていないようだ」「韓国が発展途上国だった時はこのような姿に対してあまり関心が持たれなかったが、世界における地位が変わった今では、国際的な基準とぶつかり合う可能性があるので、表現の自由に伴う責任を自覚する必要がある」と述べた。啓明大学社会学科のイム・ウンテク教授は「法的処罰は最善ではないが、ヘイト(憎悪)発言に対して我々が無感覚にならないよう、一線を越えた時は社会的な懲戒が必要だ」と語った。

■「2021年世界革新指数」韓国1位、米国11位、日本は?

チョ・ユジン記者
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