【コラム】作品名「2021:鳥のふん太陽光」

 政府はセマングム水上太陽光パネルを美術作品と勘違いしているようだ。「鳥のふん光」問題が取りざたされて以降、セマングム開発局は「汚染されたパネルは、水上太陽光パネル設置時に予想される問題点を発見するために設置した小規模(100キロワット)試験施設」と反論した。本作品ではなく、習作(練習のために作った作品)だから問題はないということだ。

 しかし、太陽光発電施設の許認可過程で習作はゆるされない。スケッチ段階に相当するのは「環境影響評価」だが、草案・本案を提出させ、環境部の協議意見過程まで経なければならない。スケッチを完ぺきに描いた後、色を付けろという意味だ。それでもセマングム環境影響評価で鳥のふんの問題とそれに対する対策がきちんと取り上げられたことはない。当面は来年までに300メガワット級水上太陽光パネルが設置される予定だが、依然として鳥のふん問題の解決策が1つもないということは、当初のスケッチから間違って描かれていたということだ。

 ジャクソン・ポロックは破格の画風のため一時、詐欺師だと言われたことがあった。セマングム水上太陽光パネルも「鳥のふん光」の汚名をそそいでほしい。

■2021年世界競争力ランキング1位はスイス、中国16位、韓国23位…日本は?

パク・サンヒョン記者
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  • ▲鳥のふんを掃除したが、再び白く覆われたパネル-今月3日午後、全羅北道群山市のセマングム4号防潮堤区間に設置された水上太陽光パネルを掃除する作業員たち。作業員たちは高圧散水装置でパネルに付着した鳥のふんを洗い流していた。しかし、その清掃が無駄になってしまうほど、鳥たちはきれいになったパネルに飛んできてとまり、ふんをしていた。写真=パク・サンヒョン記者
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