後輩の背中に矢を放った中3アーチェリー選手を永久除名処分=慶尚北道体育会

 慶尚北道醴泉郡のある中学校アーチェリー部で起こった校内暴力事件について、加害者の生徒、コーチ、慶尚北道アーチェリー協会長に厳しい懲戒処分が下された。

 慶尚北道体育会は14日、先日開いたスポーツ公正委員会で加害者の生徒に「永久除名」、コーチと元慶尚北道アーチェリー協会長に「1年間の資格停止処分」を下したことを発表した。スポーツ公正委員会は市民団体、スポーツ関係者、弁護士などで構成された。上記の懲戒案に当事者らが再審を求めなかった場合は処分が正式に決まる。

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 加害者の生徒は中学3年生で、先月4日にアーチェリー部の練習場で3メートル先に立っていた1年生の後輩に矢を放ち、背中に傷を負わせた。その後、コーチは被害者の生徒側に金銭を提示して合意を促し、アーチェリー協会長も事件をもみ消そうとしたという。

 これら一連の事実関係は先月20日に被害者の生徒の兄が大韓アーチェリー協会のホームページに書き込みを行ったことで知られるようになった。掲示板への書き込みを通じて兄は「加害者の生徒の父兄は開き直った態度を取り続けており、『もし問題を大きくすればアーチェリー部が解散になる』という理由で合意を求めてきた」「殺人未遂犯に再び矢を持てないようにしてほしい」と訴えた。

 その後、青瓦台(韓国大統領府)ホームページの国民請願掲示板にも加害者の生徒を処罰するよう求める書き込みが相次ぐなど世論が悪化した。そのため大韓アーチェリー協会は先月23日に声明を出し「責任のある当事者たちに対する徹底した調査と懲戒が行われるよう最善を尽くしたい」との考えを示していた。

ムン・ジヨン記者
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