韓東勲検事長、秋美愛元法相を公捜処に告発「尹錫悦懲戒資料公開、公務上の機密漏えい」

 韓東勲(ハン・ドンフン)検事長は16日、秋美愛(チュ・ミエ)元法務部長官を公務上の機密漏えいの疑いで高位公職者犯罪捜査処(公捜処)に告訴、告発した。

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 韓検事長は声明を通じ、「秋元長官が今月3日、SNSなどで法務部長官在任中に公務上知り得た機密である監察資料と通信秘密保護法で公開が禁止された通信秘密などを違法に漏えいし、私がいわゆる『告発状問題』に関与したなどととんでもない虚偽事実を流布した疑いなどで、秋元長官を公捜処に告訴・告発した」と明らかにした。

 これに先立ち、秋元長官は今月3日、自身のフェイスブックに「告発教唆疑惑」は尹錫悦(ユン・ソクヨル)元検察総長と韓検事長による企てだとし、昨年末の法務部による尹元総長懲戒資料の原文を掲載した。そこには尹元総長と韓検事長の電話による通話回数、メッセンジャーアプリでのメッセージ件数、韓検事長が別の検察幹部と連絡した回数などが書かれていた。これまで法務部による尹元総長監察資料はメディアに公開されていなかった。秋元長官は違法性が指摘されたことから、懲戒資料の写真を削除した。

 韓検事長は「秋美愛氏が違法との指摘を受けても、SNSに掲載した違法な資料写真の一部だけを削除し、違法な資料写真を利用した本文は放置しており、その後も類似する虚偽の主張をやめていない。被害者として被害を減らすため、告訴・告発した。管轄規定などを踏まえ、公捜処に告訴・告発したものだ」と述べた。

 韓検事長は「告訴・告発した罪名は公務上秘密漏えい罪(刑法127条、法定刑2年以下の懲役)、通信秘密保護法違反(16条、法定刑5年以下の懲役)、虚偽事実流布名誉毀損罪(情報通信網法違反罪、70条、法定刑7年以下の懲役)などだ」とし、秋美愛氏がSNSに添付した資料写真(通信・監察資料)の一部を自ら削除した前後のSNSのキャプチャー写真などを証拠として提出した。

 韓検事長はまた、「同時に秋美愛氏の犯罪に加担した現職・元公務員と秋氏が漏えいした通信機密を積極的に流布した人、秋氏が述べた虚偽事実を積極的に広めた人物も告訴・告発した」と語った。

パク・グクヒ記者
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  • ▲秋美愛元法務部長官による今月3日のフェイスブック投稿。機密資料に分類される尹錫悦元検事総長懲戒関連の資料のうち、電話による通話回数の部分が公開されている(左)。その後、秋元長官は違法だとの指摘があったことから、問題の資料を削除した(右)。/フェイスブック

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