養育費を支払わない父親2人の出国禁止=韓国初の事例

 離婚後に子供の養育費を支払わない父親2人の出国が禁止された。関連する法律の改正後、韓国政府が養育費を支払わない男性に対して出国を禁止した最初の事例となる。

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 韓国女性家族部(省に相当)は11日、裁判所から監置命令を受けてもなお養育費を支払わない男性2人に出国が禁止されたことを明らかにした。2人が支払っていない養育費は1億1720万ウォン(約1111万円)と1億2560万ウォン(約1191万円)に達している。

 女性家族部は養育費の債権者から男たちの出国禁止申請が出されたことを受け、2人に10日間の意見陳述の機会を与えたが、2人とも陳述はしなかった。そのため女性家族部は今月5日に20回目となる養育費審議委員会を開催し、6日付で法務部に2人の出国禁止を要請した。今回の出国禁止は7月13日から施行されている「養育費確保および支援に関する法律」の改正に伴うものだ。施行令の改正に伴い債務の額が5000万ウォン(約470万円)以上、あるいは3000万ウォン(約280万円)以上の状態で直近の1年間に国外に出た回数が3回以上の場合、出国を禁止することが可能になった。

 施行令の改正に記載された出国禁止の対象要件が厳しすぎるとの指摘が出たことから、女性家族部は出国禁止となる条件を緩和する方向で検討を行う計画だ。女性家族部は「制度の有効性を高めるという次元から養育費債務額の条件緩和が必要だ」「養育費債務者の債務の現状や支払い状況などを確認し、緩和を積極的に検討する予定」とコメントした。

キム・テジュ記者
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