朴議員が「韓国は(将来的に)クアッドに参加すべきと考えるか」と質問すると、イ大使は「現時点では技術、気候、公共保健の三つの分野で個別に(クアッドに)参加する必要性があれば参加できると考えている」と答弁した。これは「クアッドそれ自体に参加するよりも、クアッドの外から個別の分野ごとに協力する」という意味で、「中国けん制」というクアッドの性格から「参加問題については中国を意識している」との見方が大勢を占めている。
イ大使はさらに「韓国のクアッド参加に関する問題は『餅を与える側の人間(クアッド側)はそんなこと考えてもいないのに』ということわざが当てはまりそうだ」「クアッドに参加しようと積極的に関心を示す他の国があることも知っている。しかしクアッドは範囲を広げる考えはないようだ。そのため参加を巡る議論は時期尚早ではないか」との考えも示した。
これに対して朴議員は「韓国の外交は消極的な考え方から脱皮すべきだ」と指摘し「インド・太平洋時代が本格的に始まろうとしているのに、韓国は今も東北アジア地域から抜け出せない。『餅を与える側の人間はそんなことを考えてもいない』という消極的な考え方から抜け出すべきではないのか」と反論した。朴議員は「もし今後も消極的な姿勢を変えないのであれば、最大の国益を手にするチャンスを逃してしまうだろう」とも指摘した。