米国ではオーバーサイズの女性のための服を作る「TORRID(トリッド)」が7月にニューヨーク証券取引所に上場した。この会社は「マネキンではなく、人の体に合わせてデザインする」というコンセプトを掲げ、昨年売上高9億7350万ドル(約1084億円)を記録した。セクシーな下着の代名詞だった「ビクトリア・シークレット」も市場シェアが2015年の32%から2020年には21%と急落し、変化を宣言した。マーティン・ウォーターズ最高経営責任者(CEO)は今年2月のインタビューで、「世の中が変わった時、我々はきちんと対応できていなかった」と語り、6月には元難民のモデルやオーバーサイズのモデルなど、さまざまな体形・人種のモデルを起用した。
韓国でも新世界インターナショナルのブランド「JAJU(ジャジュ)」のレディース用ボクサーパンツが今年6月に初めてパンティーの売上枚数を上回った。派手な下着の代わりにワイヤーがないブラジャーや女性ボクサーパンツなどが相次いで発売されている。
欧米の若者たちの間では今年初め、スキニージーンズ(体にフィットするパンツ)を捨てたり、燃やしてしまったりする動画をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)にアップロードする運動が展開された。これらの若者たちは「体を締め付けるジーンズは母親世代の産物だ」と考えている。英日刊紙ガーディアンは「Z世代はスリムさを成し遂げるべき目標だとは考えていない」と報じた。
ソン・ユジン記者