【独自】7年前に日本で見つかった高麗螺鈿漆器がサムスン美術館に

螺鈿菊花唐草文八角盒はいかにしてサムスンにやって来たか

 2014年、それまで公開されたことのない最上級の高麗螺鈿(らでん)漆器の作品が日本で発見された。黒漆の地に貝殻で菊唐草の文様を細かく表現した八角盒(ごう)。愛知県陶磁美術館は、特別展「高麗・朝鮮の工芸」でこの螺鈿を初めて公開し「14世紀後半の高麗時代の作品で、これまで知られていなかった秀作」と紹介した(2014年10月21日付本紙)。

 この国宝級の螺鈿漆器盒が、700年ぶりに故国へ戻ってきた。サムスン美術館Leeumが2015年末に日本人の所蔵家からこの作品を購入したという事実が、後になって確認された。10月8日に再オープンしたLeeumの古美術常設展を通してのことだ。四つの階を全面改編し、所蔵品154点を新たに披露する常設展において、「螺鈿八角盒」は注目度が最も高い1階「国宝ジャン」(ジャンは木偏に藏の字)に置かれた。高さ8センチ、幅16.4センチ。細かく切った貝殻片を緻密に組み合わせた菊の花びらが、照明を浴びてきらきら輝いている。Leeumのイ・スンへ責任研究員は「国宝級だけを展示する、一番良い場所」とし「国宝『伽耶金冠』が置かれていたメイン陳列場に、大切な螺鈿を新たに収めた」と語った。

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