韓国裁判所、男性2人を性犯罪者にしようとした女性に懲役6月・執行猶予2年判決

 韓国性犯罪誣告(ぶこく)相談センターによると、ある女性が男性2人を強制性交、強制わいせつの疑いで虚偽告訴したものの、懲役6月、執行猶予2年という軽い処罰を受けていたことが分かった。

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 センターによると、女性と男性Aさんはデートアプリを通じて知り合い、連絡を取り合った上で実際に会った。その後、ホテルで合意の上で性的関係を持った。ホテルに行こうと最初に提案したのは女性だった。その後、親しくしていたが、Aさんが連絡を避け始めたことから問題が生じた。

 女性は今年1月6日、Aさんを強制性交の疑いで虚偽告訴した。Aさんはメッセンジャーアプリのメッセージなど客観的資料を提出し、嫌疑なしとなった。

 警察は女性が虚偽告訴に及んだとみて捜査していたが、Aさんを告訴する1週間前の2020年12月31日にも別の男性Bさんを強制わいせつで虚偽告訴していた事実をつかんだ。警察は女性を虚偽告訴罪で送検。検察が起訴し、裁判所は女性に執行猶予付きの判決を言い渡した。

 センターは「強制性交は3年以上の懲役に相当する重大犯罪であり、強制わいせつには10年以下の懲役、1500万ウォンの罰金が科される」とし、「女性は強制性交と強制わいせつで男性2人を性犯罪者にしようとしたが、裁判所は女性に執行猶予2年という軽い刑罰だけを下した」と指摘した。センター側は判決文を公表したが、公判期日は個人情報を保護するため非公表とした。

 裁判所は「虚偽告訴された人が実際に起訴されず、被告には刑事罰を受けた前歴がなかった点を考慮した」と量刑理由を説明した。 

キム・ミョンイル記者
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