露エンジニアが捨てた資料も漁って部品37万個を国産化、ヌリ号打ち上げを率いた3人の主役

露エンジニアが捨てた資料も漁って部品37万個を国産化、ヌリ号打ち上げを率いた3人の主役

 21日に韓国が独自開発した宇宙ロケット「ヌリ号」が全羅南道高興郡の羅老宇宙センターから打ち上げられた。最後のダミー衛星の軌道進入には失敗したが、1段目ロケットのエンジン4基を少しの誤差もなく同時に作動させるクラスタリングとロケットの上空での点火など重要技術に最初のテストで完璧な成功を収めた。海外メディアは「韓国は最初の発射テストで一歩足りなかったものの、底力がある衛星打ち上げ国になることは既成事実だ」と評価した。これまで11年7カ月の間、韓国航空宇宙研究院と国内企業300社のエンジニアが数多くの難関を克服した結果だ。

■ごみ箱を掘り返して部品国産化

 韓国航空宇宙研究院のコ・ジョンファン韓国型発射体開発事業本部長は2010年からヌリ号の開発研究を率いてきた。コ氏は米テキサスA&M大学で衛星研究によって博士号を取得し、2000年に研究院でのロケット研究に参加した。コ氏は「米国では外国人にはロケットのようなデリケートな研究は任せなかった」と話した。

 コ氏は韓国のロケット開発の生き証人だ。2000年に韓国初の液体燃料ロケットである「科学ロケット(KSR)3号」を開発したのをはじめ、ロシアとの羅老(ナロ)号の共同開発、今回のヌリ号まで20年以上にわたり発射体研究に没頭した。コ氏は羅老号開発当時、ロシアのエンジニアが落としていった紙を拾い、徹夜で翻訳したり、捨てられた油を分析したりした。

 ロケットの部品と素材は全て直接開発に携わった。見慣れない部品と素材を作ってくれる企業を求めて全国を回った。結局ヌリ号に搭載された部品37万個のうち、圧力センサー、温度センサーのように既製品を使用できるものを除く94.1%を国産化した。コ氏は「来年5月2日の2回目の打ち上げで最後の階段を必ず乗り越える」と語った。

■無視していたロシア、共同開発も提案

 キム・ジンハン発射体エンジン開発団長は、ヌリ号開発で最大の難関だった液体燃料ロケットの商用化を率いた。キム団長は羅老号事業からロケットエンジン開発に加わり、18年には75トンエンジンの試験用ロケット発射に成功した。世界で7番目の成果だった。独自技術でロケットエンジンを開発するには海外では平均で10年かかるが、韓国は7年半で打ち上げまで成功した。

■科学技術革新力、OECD35カ国のうち日本4位、韓国は?

李永完(イ・ヨンワン)科学専門記者 , 崔仁準(チェ・インジュン)記者
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