コロナの直撃弾…明洞の商業ビル、空室率ほぼ5割

7-9月期の全国の商業ビルの空室率13.3%
2002年の統計開始以来最高
蔚山21%、世宗20%、ソウルは9.7%

コロナの直撃弾…明洞の商業ビル、空室率ほぼ5割

 内需低迷とコロナ感染拡大防止のための社会的距離確保の影響で、韓国全土の商業ビルの空室率が過去最高となった。コロナの直撃弾を受けたソウル・明洞では、半数近い商業スペースが空室になっていることが分かった。

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 韓国不動産院が27日に発表した資料「商業用不動産の賃貸動向」によると、今年の第3四半期(7-9月期)、韓国全土の中規模・大規模(3階以上または延面積330平方メートル以上)商業ビルの空室率は13.3%だった。第2四半期(4-6月期)より0.2ポイント上昇し、韓国不動産院が関連統計を開始した2002年以降で最高となった。

 商業ビルの空室は2017年から増加傾向にある。18年の第4四半期(10-12月期、10.8%)からはほぼ毎期、過去最高を記録している。韓国不動産院は「社会的距離確保の強化に伴う経営悪化で自営業者の廃業が増え、新規の賃貸需要が減少したのが主な原因」と説明した。

 大都市では蔚山(21.1%)、世宗(20.3%)、仁川(15.2%)、大邱(15.0%)の空室率が全国平均を上回り、非広域市では慶尚北道(19.3%)、忠清北道(18.8%)、全羅北道(16.6%)の空室率が高かった。全国で空室率が最も低いのは済州(8.5%)だった。

 ソウルの商業ビルの空室率は9.7%で全国平均を下回ったが、明洞(47.2%)、弘大・合井(17.7%)など中心的な商圏では低迷が深刻なことが分かった。コロナによる流動人口減少の直撃弾を受けているとみられる。明洞は昨年の第3四半期(9.8%)に比べ、空室率が約5倍に跳ね上がった。

チョン・スンウ記者
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