虚偽通報で指名手配の57歳男、酒に酔って警察に電話かけ摘発 /ソウル

 警察に常習的にいたずら電話をかけ、指名手配までされていた男が泥酔状態で癖がやめられず、再びいたずら電話をかけて逮捕された。

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 警察によると、22日午前6時ごろ、「112総合状況室」に通報の電話がかかってきた。「一人で死んでしまおうと思うが、警察が来て私を止めてほしい」という内容だった。通報者は先に119番通報した後、日本の110番に相当する112番にも電話をかけた。通報者の位置はソウル市江北区弥阿洞の住宅街で、地区隊(交番)の警察官2人が急行した。

 家に立ち入ると、通報者の男(57)は会話ができないほど泥酔していた。ただ、通報内容とは異なり、自殺を試みたような状況はなく、負傷もしていなかった。警察は虚偽通報と判断し、男を連行した。

 身元を照会すると、男は最近1年間に警察に11回の虚偽通報を行い、指名手配されていた「いたずら電話魔」だった。虚偽通報は軽犯罪に当たり、罰金60万ウォン(約5万8000円)を科されるが、男は常習的に虚偽通報を行い、「偽計による公務執行妨害罪」も加わり、今月初めに逮捕状も交付されていた。男は酒を飲むと常習的に112番に電話をかけ、「体の具合が悪くて死にたい」「自殺する」などと話し、そのたびに警察が出動していたという。

 指名手配されて逃走中の身だったが、男は結局習慣を我慢できずに電話をかけて捕まった。警察は直ちに男を逮捕し、検察に送致した。

 警察庁によると、昨年警察への虚偽通報で立件されたのは954人だという。警察関係者は「虚偽通報は軽いいたずらではなく、治安の空白を呼びかねない深刻な犯罪行為であり、厳しく処罰している」と話した。

カン・ウリャン記者
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