韓国大統領選挙、4カ月前支持率1位候補が5勝1敗…例外は盧武鉉・鄭夢準候補一本化

韓国大統領選挙、4カ月前支持率1位候補が5勝1敗…例外は盧武鉉・鄭夢準候補一本化

 韓国の保守系野党・国民の力の大統領候補を決める予備選挙は今月5日に決着がついたが、その後に行われた世論調査では国民の力の尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補が与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)候補に支持率で10ポイントの差をつけリードしていた。今の注目は現時点での世論調査の流れが4カ月後の投票日までこのまま続くか、あるいはひっくり返るかということだ。

韓国与野党の大統領候補支持率、調査手法の違いで目立つばらつき

 大統領直接選挙制が再び始まった1987年の第13代大統領選挙は、10月27日の改憲から70日後に投開票が行われたため、選挙の4カ月前に世論調査は行われなかった。韓国ギャラップが1992年以降に行った6回の大統領選挙世論調査に関する資料によると、2002年を除く5回は4カ月前に先頭に立っていた候補者全員が最後に当選した。つまり4カ月前の先頭の戦績は6戦5勝1敗で、勝率は83%に達している。

 1992年の大統領選挙では5カ月前の7月に行われた調査で金永三(キム・ヨンサム)候補(29.6%)が金大中(キム・デジュン)候補(19.3%)を抑え、この流れは投票日まで1回も変わらなかった。1997年の大統領選挙も4カ月前の8月に行われた調査で金大中候補(28.0%)が李会昌(イ・フェチャン)候補(25.9%)を支持率で上回っていた。2007年の選挙ではその1年前からリードしていた李明博(イ・ミョンバク)候補が4カ月前の時点でも60.7%で鄭東泳(チョン・ドンヨン)候補(7.2%)に大差をつけていた。12年の選挙では8月の調査で朴槿恵(パク・クンヘ)候補(48%)が文在寅(ムン・ジェイン)候補(31%)を上回っていた。弾劾で早期に行われた2017年5月の大統領選挙では4カ月前の1月の調査で文在寅候補(31%)が潘基文(パン・ギムン)候補(20%)、安哲秀(アン・チョルス)候補(7%)らを抑えていた。

 2002年大統領選挙は4カ月前の支持率1位候補が当選できなかった唯一の選挙だった。投票の4カ月前に李会昌候補は盧武鉉(ノ・ムヒョン)候補と一対一の対決では39.3%対29.9%で上回っていた。ところが投票日の23日前に鄭夢準(チョン・モンジュン)候補との一本化に成功した盧武鉉候補が2.3ポイント差で逆転に成功した。選挙の専門家は「今回の大統領選挙は大庄洞問題や告発のけしかけなど、共に民主党と国民の力のいずれも検察の捜査という変数が残っている」「またシム・サンジョン、安哲秀、キム・ドンヨン候補らとの一本化によっても今後の流れが大きく変わる可能性がある」との見方を示した。

洪永林(ホン・ヨンリム)世論調査専門記者兼データジャーナリズム・チーム長

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