【独自】韓国鉄鋼大手ポスコ、「アルファベット-グーグル」モデルで再編へ

【独自】韓国鉄鋼大手ポスコ、「アルファベット-グーグル」モデルで再編へ

 持ち株会社体制への転換を推進するポスコグループがベンチマーキングする企業支配構造は米グーグルの親会社、持ち株会社格となるアルファベットのモデルであることが明らかになった。「アルファベット-グーグル」モデルのように持ち株会社の傘下に鉄鋼事業を営む100%子会社を置く方式だ。ポスコグループはまた、鉄鋼事業会社をグーグルのように非上場で経営し、「卵を買ったのに黄身(中核企業)がない」という反発を避ける構えだ。財界からは「ポスコの収益源である鉄鋼業を営む事業会社の業績がそっくり親会社である持ち株会社の業績に反映されるモデルであり、既存株主による反対は小さいのではないか」との声が聞かれる。 

 2000年の民営化以降、21年目で持ち株会社体制への転換を目指すポスコグループは、今月10日に理事会(取締役会)を開き、持ち株会社転換計画を協議する予定だ。理事会で承認されれば、来年1月の臨時株主総会で最終決定する。ポスコグループが持ち株会社体制へと転換を目指すのは、株式市場で企業価値を適正に認められ、先端素材、水素産業など新産業に積極的に参入するためだ。

 ポスコの最高経営陣は持ち株会社への転換方式を巡り、人的分割と物的分割の両案を検討しているという。人的分割では持ち株会社が事業会社の株式を確保するのに少なくとも数兆ウォンの資金が必要となるため、物的分割方式が有力となっている。来年から持ち株会社による出資比率が最低20%から30%に引き上げられることも障害だという。ポスコに詳しい財界関係者は「他の大企業は物的分割を進める場合、投資資金を確保するため、子会社も上場させようとするが、ポスコは投資資金が必要となった場合、持ち株会社が増資を行い、事業子会社は非上場のままとする案を検討中と聞いている」と語った。

 ポスコの持ち株会社転換に対する市場の反応はポジティブだ。1日のポスコの株価は前日比で一時9%以上上昇し、結局6.1%高の27万7000ウォンで引けた。

辛殷珍(シン・ウンジン)記者

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