「迷惑客3人は全員教授だった」…飲食店主が入店自粛求める貼り紙 /釜山

 韓国で最近、幼児の入店を禁止する「ノーキッズゾーン」、高校生の入店を拒否する「ノースクールゾーン」に続き、40歳以上の中年カップルの予約を受け付けない「ノー中年ゾーン」が現れたと思えば、ついに「ノー教授ゾーン」まで登場した。釜山のある飲食店が周辺の大学の教授に入店自粛を求めたのだ。

 ツイッターでは最近、釜山のある飲食店が「No Professor Zone(ノー教授ゾーン)」という張り紙をしたことが話題になった。「他のお客様が安心して利用できるように、大学の正規職教授の立ち入りをご遠慮ください」「もし入店される場合、絶対に大声で身分を明かさないでください」と書かれている。この投稿は1万5000回もリツイートされた。

 飲食店の経営者Aさんは日刊紙ハンギョレの取材に対し、「ノー教授ゾーン」という張り紙をした理由について、「店を経営してみて、いわゆる『迷惑客』が3人いたのだが、全て大学教授だった。職業を知ったのは、『わたしはここの教授なんだが』と話していたからだ」と説明した。Aさんは「ノー○○ゾーン」というのがヘイトの一形態だと考え、「ノー教授ゾーン」を設けるかどうか悩んだという。Aさんは「自分はこういう人物だと叫ぶ無礼さに対した嫌悪感を表現したものだ」と語った。

 飲食店の主な客層が大学生であることも考慮したという。Aさんは「普段大学院生の客が過度な業務、教授のパワーハラスメントでストレスを受けているのをよく見かけた。一息つくために立ち寄った飲食店で担当教授と鉢合わせすることがないようにしたかった」と続けた。大学院生らは店側の掲示に「面白い」という反応を示しているという。

 一方で、一部の教授による問題を教授全体の問題として一般化すべきではないとの指摘もある。また、「いったいなぜ『正規職教授』という表現を使ったのか」「大学院生が安心して酒を飲める場所もあるべきだ」といった反応もあった。

ソン・ジュサン記者

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  • ▲今月2日にツイッターに投稿された釜山大近くの飲食店の告知。7日までに1万5000回もリツイートされた。/ツイッター

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