味方を救うための恩赦に朴槿恵をつけ足した

3094人に対し新年特赦…免許停止など98万人にも特別減免

味方を救うための恩赦に朴槿恵をつけ足した

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日、「国政介入」の罪で22年の刑を宣告され、4年9カ月にわたって収監されてきた朴槿恵(パク・クンへ)前大統領など、3094人に対する特別赦免を決定した。朴・前大統領は31日0時付けで釈放される。韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相は復権し、李石基(イ・ソッキ)元統合進歩党議員は仮釈放された。違法な政治資金授受の罪で2年の実刑を受けて満期出所した韓・元首相は被選挙権を回復し、政治活動復帰が可能になった。これと共に、運転免許の取消・停止・罰点など行政制裁の対象者およそ98万人に対する特別減免措置も併せて行われる。

 赦免リストには、選挙法違反の政治家を含めて民主労総(全国民主労働組合総連盟)、THAAD(高高度防衛ミサイル)反対デモ参加者など親与党・左派系の人物が大挙含まれた。李明博(イ・ミョンバク)元大統領は赦免対象から除外された。文大統領は、朴・前大統領の赦免について「もう過去にこだわって互いに争うよりも、未来に向かって大胆に力を合わせよう」と語った。青瓦台(韓国大統領府)の朴洙賢(パク・スヒョン)国民疎通首席はラジオで「朴槿恵氏は韓国国民に心から謝罪し、感謝する態度を示してほしい」と語った。

 野党は、朴・前大統領を歓迎しつつも「味方の面倒を見るための赦免に朴・前大統領をつけ足した」と批判した。文大統領が無罪を主張していた韓・元首相などに免罪符を与えるため、朴・前大統領の斜面を名分として利用したのではないか、というわけだ。保守系最大野党「国民の力」は論評で「この政権は法の厳重さを示すどころか、『運動圏の代母』を救うため司法システムすら覆した」とした。韓・元首相は確定判決から6年経っても追徴金8億8300万ウォン(現在のレートで約8500万円。以下同じ)のうちおよそ7億8000万ウォン(約7510万円)を支払っていない。かつて文大統領は、党代表だったとき、収監中の韓・元首相の再審請求および追徴金募金運動を進めたことがある。

 韓国政府は、朴槿恵政権時代に違法デモを主導したイ・ヨンジュ元民主労総事務総長や「希望バス」企画者のソン・ギョンドン氏についても復権を決定した。イ元事務総長は2015年に10回の集会で違法暴力デモを主導した罪に問われ、ソン・ギョンドン氏は2011年の韓進重工業整理解雇反対デモで有罪を言い渡された。選挙法違反により出馬できなくなっていた崔敏姫(チェ・ミンヒ)元議員、崔明吉(チェ・ミョンギル)元議員など与野党の政治家も、今回の復権で出馬資格を回復した。このほかにも、韓国政府は「済州海軍基地建設反対集会」「公務員年金改革反対集会」「THAAD配備反対集会」などのデモ関係者65人を赦免・復権した。

 与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)大統領候補は「文大統領の決定を尊重はするが、朴・前大統領の心のこもった謝罪が必要」と主張し、「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領候補は「遅くはあったが、われわれの朴・前大統領の赦免を歓迎する」とコメントした。

キム・アジン記者

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