MRIの磁力に吸い込まれた酸素ボンベで患者死亡…警察の結論は医療過誤 /金海

MRIの磁力に吸い込まれた酸素ボンベで患者死亡…警察の結論は医療過誤 /金海

 慶尚南道金海市の総合病院で今年10月、磁気共鳴画像(MRI)機器に金属製の酸素ボンベが吸い込まれ、検査中の患者が挟まれて死亡した事故について、警察は病院側の過失による医療事故との結論を下した。

 金海西部警察署は28日、MRI撮影を担当した同病院の医師と放射線技師の2人を、業務上過失致死の疑いで今週中に起訴相当との意見を付して昌原地検に送致する予定だと発表した。

 この事故は10月14日午後8時30分ごろ、同病院でMRIの検査を受けていた患者Aさん(60)が、突然機器に吸い込まれた酸素ボンベに頭と胸を圧迫されて死亡したもの。警察は、MRI機器の強い磁力によって約2メートル離れた所にあった金属製の酸素ボンベが機器に吸い込まれて事故が発生したとみて、医療陣の過失の有無を捜査していた。

 警察によると、Aさんはこの病院の集中治療室に入院していた。事故当日にけいれんを起こしたため、医療陣は原因を調べるためにAさんをMRI室に移送した。Aさんは集中治療室で酸素ボンベを使用していたため、MRI室でも酸素供給が必要だった。しかし、事故当時、MRI室内にあった酸素供給装置に問題が発生したため、担当の医療スタッフが酸素ボンベを要請したことが調査で分かった。

 警察は、事故当日に当直の医師が「MRI室に酸素ボンベを持ってくるように」と病院の職員に指示したことを確認し、業務上過失致死の疑いがあると判断したという。また放射線技師は、MRI機器に強い磁力があり酸素ボンベなど金属製の医療機器を近くに置くことが禁じられているにもかかわらず、これを黙認した疑いがあると判断された。当時、この事故を調査した国立科学捜査研究院は、Aさんが酸素ボンベによる圧迫で心臓と頭部に衝撃を受け、脳しんとうで死亡したと警察に報告した。

キム・ジュヨン記者
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