児童2人、交番に100万ウォン入った貯金箱を置いて立ち去る /公州

 先月30日午後4時ごろの忠清南道公州警察署金鶴地区隊(交番)前。初等学校(小学校)児童とみられる男の子二人が一つの紙バッグを二人で持って地区隊玄関前にやって来た。二人は紙バッグを玄関前に置いてそのまま振り向いて走り去った。そのときに地区隊の当直だった警察官がこれを目撃し、二人の後を追ったがすでにいなくなっていた。

【写真】立ち去った児童たちの手紙

 地区隊の警察官が中を確認したところ、紙バッグの中には豚の貯金箱三つと手書きの手紙2通が入っていた。豚の貯金箱には10ウォン(約0.97円)硬貨から5万ウォン(約4800円)紙幣まで現金がいっぱいに入っていた。総額100万8430ウォン(約9万7796円)だった。

 子供たちが置いていった手書きの手紙には「ゲーム機を買うために貯金したお金ですが、恵まれない人たちのために使ってください」「弟やお父さんと一緒に小遣いから少しずつ集めました。恵まれない人たちを助けたいです」などと書かれてあった。さらに「警察官のおじさん、風邪をひかないように気を付けてください」とも書いてあった。

 警察は二人が近くの初等学校に通う5年生のオ・ギョンミン君と3年生のオ・ヌリ君の兄弟だったことを確認した。

 公州警察署は二人が置いていった豚の貯金箱の現金と、金鶴地区隊の警察官たちが1年かけて集めた貯金箱の現金を合わせて忠清南道社会福祉共同募金会に寄付する計画だ。また二人の兄弟には表彰状を授与する予定だという。

 警察の関係者は「兄弟はゲーム機を買うため何年もかけて小遣いを集めたが、そのお金をこのように恵まれない人たちのために快く差し出してくれた」「前世はおそらく天使だったのだろう」とコメントした。

キム・ソクモ記者

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  • ▲先月30日に忠清南道公州市の金鶴地区隊(交番)入り口に「恵まれない人たちのために使ってください」と書かれた手紙と共に初等学校(小学校)児童の兄弟が置いていった豚の貯金箱。
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