マスク1枚5万ウォンで販売して返金の求めにも応じない薬局、売り上げ4倍増で今も営業中 /大田

 「マスクを1枚5万ウォン(約4800円)で売って、客から返金要求があっても拒否している」と物議を醸している大田市内のある薬局が7日、今も営業を続けていることが確認された。マスクの件が伝えられた後、インターネット上で批判が相次ぎ、「批判に耐えきれず廃業を届け出た」といううわさまで飛び交ったが、薬局側は「廃業届は事実ではなく、むしろ売上が伸びている」と語った。

 大田市儒城区内で薬局を経営しているキム・ガンソク薬剤師(43)は自身の薬局でマスクやドリンク剤など、店内の商品をすべて5万ウォンで販売している。これを知らずに同薬局を利用した人が先日、ネットのコミュニティ-・サイト「FM Korea」に不満を吐露し、すぐさまほかの人々も反応した。しかも、「相次ぐ批判に勝てず、この薬局は廃業届を出した」といううわさまで広まった。

 しかし、キム・ガンソク薬剤師は「廃業届は事実ではない」「マスクの値段に関する騒動がマスコミで報じられた後、普段10万ウォン(約9600円)前後だった売上が、逆に40万ウォン(約3万9000円)に増えた」と語った。また、仕入れ値に対して非常に高い売値を付けた理由については、「推奨消費者価格制度を復活させるため」「価格を自主的に決めて販売できる『販売者価格表示制』を守っただけで、違法ではない」と説明した。

 政府は1999年3月1日から「医薬品販売者価格表示制」を実施している。薬局間の自主的な競争を導入して薬の価格を引き下げるという趣旨だ。対象となっているのは、処方せんの必要がない一般医薬品と、処方せん対象薬品でも医療保険給付の対象でない専門医薬品だ。以前は薬品もほかの工業製品同様、標準小売価格が決まっていたが、同制度実施時以降は製薬会社が薬局に供給した薬品の価格より安くすることはできないものの、薬剤師が薬品価格を任意で決められるようになった。

 一方、大韓薬事会はキム・ガンソク薬剤師の事案と関連し、大田市薬剤師会を経て、倫理委員会に付されれば、倫理規定により警告処分・会員資格停止などの懲戒処分を下すかどうか審議する方針だ。

キム・ミョンジン記者

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  • ▲マスクを1枚5万ウォン(約4800円)で売って物議を醸している大田市儒城区内の薬局。写真=NEWSIS

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