北のミサイル発射に韓国軍はぼんやり、文大統領は糾弾の代わりに「大統領選控え懸念」(下)

これほど早くにまた撃つとは…」 韓国政府、北の挑発に当惑
韓国軍、前回とは異なり「技術進展」 根拠を問う質問には「まだ分析中」
青瓦台、ミサイルに直接言及せず「政治的転換期に南北緊張はいけない」
韓国野党「文大統領は北の挑発すら政治的解釈」

 韓国軍当局は、米日が最近、北朝鮮の極超音速ミサイルの脅威に関連して共同研究・開発協定を進めると決めたことを巡り「それに先立って韓国も米国と極超音速ミサイル対応協力を進めている」と発表した。しかし「関連根拠を示してほしい」「それをなぜ今になって言うのか」という取材陣の質問には全く答えられなかった。韓国軍関係者は「青瓦台のガイドラインを受け取っていない事項については何も言えないのが現実」と語った。

【図】今年2回目のミサイル挑発

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日、北朝鮮の挑発から9時間後にようやく見解を表明し「大統領選挙を控えた時期に、北朝鮮が連続してミサイル試射を行ったことに対して懸念がある」として「南北関係が緊張せず、国民が不安にならないように各部処(省庁に相当)が必要な措置を考究すべき」と発言した。青瓦台の中心的関係者は「時期的に、大統領選挙が行われる3月9日を控えており、政治的な転換の時期には南北関係が緊張すべきでないのはいつもそうだが、一段と必要だと考えている」と語った。これまで文大統領が政治的中立を強調してきたのと同じ流れ、と青瓦台側は説明したが、北の挑発に伴う韓国国民の安全より「大統領選挙」の方へ先に言及したのは納得がいかないという指摘が出ている。保守系最大野党「国民の力」のファン・ギュファン・スポークスマンは論評で「北朝鮮のミサイル挑発すら政治的に解釈する大統領」とし「国の安危が懸かった挑発をあえて過小評価しようとしているのか、それとも『北朝鮮大好き』の虚像があらわになったから国民の審判が怖いのか」と批判した。

 青瓦台の中心的関係者は、11日も「終戦宣言の必要性が一段と切実になった」と何度も強調した。今月5日にも、江原道高城の猪津駅で開かれる南北鉄道協力事業関連行事のため文大統領がヘリに乗る1時間前に、北朝鮮が東海に向けてミサイルを撃った。それでも文大統領は、極超音速ミサイルという表現の代わりに「未詳の短距離発射体」という表現を使い、北朝鮮を糾弾しなかった。「国民の力」の趙太庸(チョ・テヨン)議員は「文在寅政権はまだ終戦宣言への未練を捨て切れず、北朝鮮のご機嫌取りに余念がない様子だ」と語った。

ウォン・ソンウ記者

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  • ▲11日午前、ソウル市鍾路区の政府ソウル庁舎で開かれた国務会議(閣議に相当)に出席する李仁栄(イ・インヨン)統一相(写真左側)と徐旭(ソ・ウク)国防相の様子。/写真=NEWSIS
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