李在明候補の「弁護士費用肩代わり疑惑」情報提供者も死亡(上)

ソウル市内のモーテルで遺体発見

 韓国与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)大統領選候補の「弁護士費用肩代わり」疑惑を提起・告発した55歳のイという人物が11日夜、遺体で発見された。警察は12日、イ氏の死因に関する捜査に本格的に着手した。

 ソウル・陽川警察署は11日午後8時35分ごろ、ソウル市陽川区内のモーテルでイ氏が死亡しているのを発見したと明らかにした。イ氏の姉が「3日間、弟と連絡が取れない」として捜索願を出していたため、捜索していた警察がモーテルのベッドに横たわったまま死亡していたのを発見した。

 現場にはミネラルウォーターのボトルが数本あったが、イ氏が自殺をしたと推定できるような遺書や薬物、道具などは見つかっていないという。警察は「イ氏が健康に関する問題で亡くなった可能性のほか、自殺あるいは他殺の可能性など、あらゆる可能性を念頭に置いている」「13日に解剖を行った上で死因を究明する」と明らかにした。

 遺族側は「(弁護士費用肩代わり疑惑告発後、イ氏は共に民主党などによる)逆告訴・逆告発で強い圧力を受け、周囲の人々が離れていった」「しかし、『生活苦を悲観して自殺した』というのはフェイクニュースで、故人は生前、とても正義感に厚く、明るい人だった」と語った。遺族側はまた、「普段、健康上の問題はなく、糖尿病で薬を服用していたというのも事実ではない」としている。イ氏は昨年12月10日、自身のフェイスブックに「娘と息子が結婚するのを見るまでは自殺するつもりはない」と投稿していた。

 この日、共に民主党の選挙対策委員会広報団は「まず故人の無念の死に謹んでお悔やみ申し上げる」とした上で、「故人は昨年、虚偽の主張で告発され、司法当局がこれを捜査中だ。実体的な真実が明らかになるまで故人は『肩代わり音声記録ねつ造疑惑』の当事者だ」という見解を示した。

 これに対して、イ氏の遺族側は「共に民主党は『弁護士費用肩代わり疑惑』ではなく『肩代わり音声記録ねつ造疑惑』に訂正して報道してほしい、と言っている。人が一人死んだのだから、哀悼の意を表するつもりがないなら口をつぐんでいるべきだ」と反論した。

 かつて共に民主党の党員として活動していたイ氏が昨年10月に提起した「李在明候補弁護士費用肩代わり疑惑」とは、李在明候補夫妻の選挙法違反事件で弁護人を務めたイ・テヒョン弁護士が弁護引き受け料として現金3億ウォン(現在のレートで約2900万円)とS社が発行した転換社債(CB)20億ウォン(同、約1億9400万円)相当を受けたというものだ。イ・テヒョン弁護士は共に民主党の大統領選候補決定選挙時、李在明候補側の法律支援団長職を務めたほか、S社系列の会社の社外取締役も務めた。

 当時、イ氏はイ・テヒョン弁護士の知人であるチェという人物から「23億ウォン(約2億2200万円)の引き受け料」の話を聞いたとして、自身の主張を裏付ける根拠としてイ・テヒョン弁護士とチェ氏が交わした会話を録音した音声記録を公開した。その中の一つは昨年5月、チェ氏が弁護士を探していたイ氏の知り合いに、イ・テヒョン弁護士を紹介しようとして、「代金をどのような方法でどう処理したということは(イ・テヒョン弁護士が)もともと私にだけ話したものだ」という音声記録だ。もう一つはイ氏がイ・テヒョン弁護士に会って事件の相談をした時、「20億ウォンの株」の話をすると、イ・テヒョン弁護士が「はい、はい」と答えたものだ。

 これに対して、イ・テヒョン弁護士側は「転換社債を受け取ったことはない。言及されたのとは比較にならない額の引き受け料を口座に入れてもらい、税務処理した」と反論した。

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