「死亡した人物のスマホに『ヘギョン宮金氏』関連の音声記録」

 共に民主党から韓国大統領選に出馬する李在明(イ・ジェミョン)候補を巡る「弁護士費用肩代わり疑惑」を最初に告発したL氏(55)が11日、遺体で発見されたことに関連し、L氏の周辺人物は13日、L氏が李候補の妻、金ヘギョン(キム・ヘギョン)氏を巡る「ヘギョン宮金氏事件」に関する音声記録を所持していたと証言した。

 本紙の取材を総合すると、L氏は李在明候補の公職選挙法違反事件、「ヘギョン宮金氏事件」を弁護したイ・テヒョン弁護士らとの会話を記録した6件の音声記録を所持していたという。L氏はスマートフォンとパソコンにファイルを保管していたとされる。

 うち3件はL氏がメディアに公開後、水原地検に提出したもので、L氏はイ・テヒョン弁護士が李候補夫妻の事件の受任料として、現金3億ウォン(約2億8900万円)と中堅企業S社の転換社債20億ウォン相当を受け取ったとする「弁護士費用肩代わり疑惑」を裏付ける根拠だと主張した。

 残る3件は未公開ファイルでいわゆる「ヘギョン宮金氏事件」に関連する内容が含まれるという。L氏と共に活動してきたイ・ミンソク弁護士は問題の音声記録について「ヘギョン宮金氏事件を捜査してきた警察が金ヘギョン氏を起訴相当の意見で送検したが、検察で不起訴になり、その過程で生じたさまざまな問題点について録音されていると聞いている」とした上で、「イ・テヒョン弁護士とL氏による会話の録音だ」と指摘した。死亡したL氏の別の知人は本紙に対し、「L氏が生前、とても敏感な内容が含まれているとし、その音声記録を直接聞いた人物もいると聞いている」と語った。

 「ヘギョン宮金氏事件」とは、「ヘギョン宮金氏」というツイッターのアカウントのユーザーが2018年4月、民主党の京畿道知事候補党内予備選で当時、李在明候補のライバルだった全海澈(チョン・ヘチョル)現行政安全部長官に関する虚偽事実を公表したほか、16年11-12月に文在寅(ムン・ジェイン)大統領の息子、文ジュンヨン(ムン・ジュンヨン)氏の韓国雇用情報院への優遇採用疑惑などに関する投稿を行い、ジュンヨン氏の名誉を毀損したとされるものだ。

 事件を捜査してきた警察は18年11月、「ヘギョン宮金氏は(李在明氏の妻である)金ヘギョン氏のアカウントだ」として、起訴相当の意見で金ヘギョン氏を水原地検を送検した。しかし、水原地検は1カ月後、「証拠不十分」を理由に金ヘギョン氏を嫌疑なしとした。検察は当時、「アカウントのIDとパスワードが共有され、複数の人物が使用するなど、金ヘギョン氏の個人的用途で使われていなかった可能性がある。一部金ヘギョン氏の個人情報と一致する文章が発見されたが、一致しない文章も存在する」と説明していた。警察は当時、「検察の不起訴決定はやや意外だ」とする異例の反論声明を出した。

 死亡したL氏が「弁護士費用肩代わり」疑惑を指摘したイ・テヒョン弁護士は、金ヘギョン氏を嫌疑なしとした水原地検の元公安部長だ。イ弁護士は18年7月、議政府地検次長検事を最後に退職し、弁護士を開業するとすぐに問題の事件を受任した。法曹界からは「イ弁護士が元検事として冷遇されたのではないか」との声もあった。イ・ミンソク弁護士は「遺族を通じ、我々が未公開ファイルを受け取ることになりそうだ。遺族と相談し、公開の是非を決定する」と語った。

 国民の力は最近、「ヘギョン宮金氏」は金ヘギョン氏だ」と主張し、捜査再開を求めた。

イ・セヨン記者、ユ・ジョンホン記者

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  • ▲李在明候補の弁護士費用肩代わり疑惑の情報提供を行ったL氏(55)の祭壇に弔問客が訪れている。/キム・ジホ記者

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