北朝鮮の弾道ミサイルにバイデン政権が初の制裁…米国務長官「適切なあらゆる手段用いる」

極超音速ミサイル発射翌日に財務省と国務省が同時に「むち打ち」に…制裁リストに北朝鮮の6人が含まれる

 北朝鮮が最高速度マッハ10の極超音速ミサイルを発射した翌12日(現地時間)、米財務省と国務省が同時に独自の北朝鮮制裁に乗り出した。米国は国連安全保障理事会次元での追加の北朝鮮制裁も要求しているという。米国は先月、強制労働や人権弾圧を理由に北朝鮮の李永吉(リ・ヨンギル)国防相を制裁対象としたが、弾道ミサイル発射と関連する制裁はバイデン政権発足後としては今回が初めてとなる。外交的な解決に力を入れていたバイデン政権の忍耐が底を突き、本格的な「むち打ち」に乗り出す可能性があるとの見方もある。米国のブリンケン国務長官はこの日「米国は北朝鮮による大量破壊兵器と弾道ミサイル開発に対抗するため、あらゆる適切な手段を使うだろう」と述べた。

 米財務省は「北朝鮮の第2自然科学院は北朝鮮における国防研究および開発プログラムを支援する原材料と技術を得るため、国防関連の調達と拡散を行う機関を傘下に置いている」としてこの機関所属の中国駐在員とロシア駐在員に集中的に制裁を加えた。現在「国防科学院」へと名称が変わった第2自然科学院は北朝鮮のミサイル開発を主導してきた。財務省の制裁対象にはロシアのウラジオストクで通信装備を調達したチェ・ミョンヒョン、中国大連で合金鋼を調達したシム・グァンソク、瀋陽でソフトウエアと化学薬品を調達したキム・ソンフンら北朝鮮人5人が含まれている。

 国務省は北朝鮮人1人、ロシア人1人とロシア企業1社を制裁対象とした。国務省は今回制裁対象とした北朝鮮人のオ・ヨンホについて「2016年から21年までロシア企業のParsek LLC、Parsek LLC開発局長のロマン・アナトリイェビッチ・アラーからケブラー・シール、アラミド繊維、航空燃料、ボールベアリングと『核供給国グループ』が統制する精密機械などを調達した」と明らかにした。ロマン・アナトリイェビッチ・アラーはオ・ヨンホにミサイル用の固体燃料混合物を製造する方法も伝えたという。

 米国務省のプライス報道官は「(今回の制裁は)北朝鮮の弾道ミサイル開発と核開発を制約する重要な措置だ」「国際社会が『北朝鮮は挑発を中止すべき』とする強力かつ統一されたメッセージを送ることが重要だ」と指摘した。米国務省制裁調整官に指名されているジェームス・オブライエン氏は米連邦議会上院外交委員会の人事公聴会で「厳しい制裁プログラムは米国の対北朝鮮アプローチにおいて非常に重要な部分だ」との考えを示した。

 リンダ・トーマス・グリーンフィールド米国連大使はこの日ツイッターを通じ「米国は国連制裁を提案している」とした上で「北朝鮮は2021年9月以来、6回にわたり弾道ミサイルを発射したが、これらは全て国連安保理決議違反だ」と指摘した。ロイター通信は匿名の米国人外交官の話として「米国は国連による旅行禁止および資産凍結対象に5人の個人を追加するよう要求している」と報じた。

ワシントン=金真明(キム・ジンミョン)特派員

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