韓国でもオミクロン株大流行は時間の問題「最悪の場合、来月末9万人感染」

 オミクロン株が広がり、感染者が急増している。隣国・日本のようにオミクロン株が大流行するのは時間の問題だという見方もある。18日の韓国における新型コロナ一日新規感染者数は5805人で、前日に比べ約1700人増えた。5000人台の感染者は先月29日以来、約20日ぶりだ。防疫当局ではオミクロン株が本格化したと見なす基準を感染者5000人の時点としていたが、18日にこの基準に達したものだ。19日には状況がさらに深刻になった。同日は雪と寒さの影響で新型コロナ検査者数がやや減ったものと推定されるが、午後10時現在の感染者は5400人余りで、前日の同時間帯に比べ約300人多く、最終的には6000人台を記録する可能性がある。

 中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は「旧正月連休(今年は1月31日から2月2日まで)前の3週間でオミクロン株がデルタ株に取って代わるだろう」「オミクロン株が感染者の80-90%を占めて急速に広がると、感染者数はさらに増えると予想される」と述べた。嘉泉大学予防医学科のチョン・ジェフン教授は「オミクロン株の拡散は予想よりも速い」「最近の模擬実験の結果、(感染者が)2万人に達するのは2月中旬-2月末と推定される」と語った。今月7日には2万人到達予想時期を2月末-3月初めと予測していたが、さらに2週間ほど早めた。「最悪の場合、2月末か3月初めに9万人まで増えるかもしれない」という見方(翰林大学イ・ジェガブ教授)もある。

 既にオミクロン株が急速に広がっている日本では18日、感染者が3万2197人と集計され、新型コロナの流行が始まって以来、最多を記録した。今月4日の1057人から2週間で約30倍になったものだ。今月4日の感染者1057人から12日には1万3243人、14日には2万人を突破し、18日に3万人を超えた。

 韓国の専門家らは「韓国もこのような感染者急増は避けられないだろう」と見ている。防疫措置強化や追加接種などによって抑えられていた新型コロナ感染は、オミクロン株の急速な拡散により、今週から再び増加傾向に転じた。13-19日の平均一日新規感染者数は4077.1人で、前週(6-12日)より21.5%増加した。感染者1人が周囲の人々を何人感染させるかを示す指標である「実効再生産数」は昨年12月第4週から今年1月第1週までで0.98→0.86→0.82と減少していたが、今年1月第2週(9-15日)は0.92に増えた。

 嘉泉大学のチョン・ジェフン教授は「今週の実効再生産数は1.4程度になると推定している。来週は感染者が40%以上増えるかもしれない」と語った。実効再生産数が1以上だと流行が広がるという意味になる。防疫当局関係者は「防疫措置など感染を断ち切るための努力が影響をするため、感染者がどれだけ大きく増えるかを予測するのは容易ではないが、現在の予想よりも早く広がるのは明らかだ」と話した。既に全羅道ではオミクロン株の割合が59.2%でデルタ株を上回り、慶尚北道37.2%、江原道でも31.4%を記録するなど、勢いが増している。チョン・ジェフン教授は「オミクロン株が優勢になって、一日新規感染者が2万-3万人出ればデルタ株流行期のピーク時と重症者数・死亡者数がほぼ同じになるだろうが、一日6万-7万人以上になれば深刻な状況に陥る」「地域の病院など1次医療機関の新型コロナ診療拡大を徹底して準備しなければならない」と話した。一日新規感染者が7000人を超えると、地域の病院・個人医院規模の医療機関も新型コロナ患者の診断・診療に投入される。防疫当局は、これら医療機関の診療過程など具体的な防疫システム改編案を早ければ今月21日にも発表する予定だ。

チェ・ウォングク記者

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