コンクリートに規則的な亀裂…光州の崩落マンションは「不良生コン」を使っていた

 崩落事故が起きた光州市西区のマンション「花井アイパーク」201棟では、39階の床に打設されたコンクリートの至る所に亀裂があるのが発見された。これについて、不良生コンクリートが使用されたのではないかとする指摘が出ている。

 22日にメディアに初公開された事故マンション39階の床部分の写真を見ると、打設されたコンクリートに四角形の規則的な亀裂が生じ、まるで歩道ブロックのような形状になっていた。専門家は型枠に変形が生じ、そのすき間にコンクリートが漏れ、鉄筋が並べられた方向に従って「沈下亀裂」が発生したと分析した。

 光州大建築学部のソン・チャンヨン教授は23日、「鉄筋の配列に従い亀裂が発生したことは、コンクリートに混ぜられた水の量が多かったためとみられる。39階の高さまでコンクリートを引き揚げる(ポンピング作業が)容易になるようにセメントに占める水の割合を高めたことで生じた『ブリーディング』現象だ」と指摘した。ブリーディングとは、コンクリートの内部で固体材料が分離・沈降した際、内部の水の一部が遊離し、水が表面に浮き上がる現象を指す。ソン教授は「水の割合が高いコンクリートは強度に問題がある可能性があり、型枠や(それを支える短い柱の)支保工(しほこう)などに加わる圧力が高まりかねない」と述べた。

 崩落現場の残がいにコンクリートの塊よりも粉状の物が多い点もコンクリートの品質不良を示唆している。東新大建築工学科のチェ・ミョンギ教授は「(コンクリートが固まるまで適切な環境に保つ)養生の不良も考えられるが、コンクリート自体に骨材ではない土の成分などが混ざっていた可能性が高い」と指摘した。コンクリートはセメントと水、骨材(砂や砂利)を適切な割合に混ぜて作る。土の成分が混入すると、コンクリートの接着力と強度が低下する。

 監理報告書からも生コンクリートの不良状況が分かる。今月10日に光州市西区庁に提出された花井アイパーク監理報告書によると、生コンクリートの「スランプ試験」の結果、事故が起きた201棟を含む2つの団地が3回不合格判定を受けていたことが分かった。スランプ試験とは、高さ30センチのコーンと呼ばれる型にコンクリートを詰め、コーンを外した際に最初の高さからどれだけ下がるかを調べる試験で、コンクリートの強度指標になる。警察は現場に生コンクリートを供給した業者10社余りを家宅捜索し、供給内容、資材不良の有無などを調べている。

 一方、21日に始まったタワークレーン解体作業は、23日にクレーン上端部にある操縦室を残したままで終了した。事故収拾統合対策本部は重量27トンの重り、タワークレーンの腕に相当するブームを解体した後、操縦室も除去しようとした。しかし、39階の型枠などを除去し、安定性が確保されたとの判断から、操縦室は解体しないことになった。クレーン解体作業が終わったことで、24日からは行方不明者の捜索・救助作業が24時間体制で行われる。

 消防当局は22日、メディアに事故現場の201棟の内部を初めて公開した。崩落した23-38階部分の内部は天井が崩落し、曲がった鉄筋とコンクリートの残がいなどが危険な状態で重なっているなどひどい状況だった。光州消防本部の関係者は「建物が崩落し、押しつぶされた状態になっているため、捜索・救助作業は容易ではない」と説明した。

 韓国政府は23日、光州マンション崩落事故に関連し、労働部、行政安全部、国土安全部、消防庁など関係機関で構成する中央事故収拾本部を運営すると発表した。

キム・ソンヒョン記者、キム・ジョンヨプ記者

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  • 【写真】光州市西区のマンション「花井アイパーク」崩落事故の現場で、救急隊員が残がいの除去と捜索作業を進めている。/23日夜撮影、聯合ニュース

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