現代・起亜自動車、欧州ではBMW抜く、米・インドでも好調

 現代・起亜自動車は世界最大の自動車市場である中国では苦戦中だが、欧米とインドなどでは順調な実績を上げている。主要市場で確保した競争力とノウハウを中国でも積極的に活用する必要があると指摘されている。

【写真】2021グッドデザイン賞を受賞したアイオニック5、EV6、カーニバル、ジェネシスX

 現代自グループは昨年、欧州で販売台数が100万台を突破。過去最高のシェア(8.7%)を記録し、BMW(7.3%)を抜き、4位に浮上した。フォルクスワーゲン(25%)、ステランティス(20%)、ルノーグループ(9.3%)に次ぐシェアだ。炭素排出規制に先手で対応し、コストパフォーマンスが高いエコカーモデルを大規模に投入したことが奏功した。アイオニック5、EV6など電気自動車(EV)の販売台数(13万5408台)は前年比で41%増えた。

 現代自グループは昨年、米国で149万台を販売し、ホンダを抜いて5位に浮上した。日本車の天国だったベトナムでは19年から3年連続でトヨタを抑え、販売台数トップの座を守っている。インドでは昨年69万台(現代・起亜自合計)を販売し、マルチ・スズキに次ぐ2位の座を守っている。韓国自動車研究院のイ・ハング研究委員は「現代自は主な市場で『コストパフォーマンスが高く、信頼できる車』という立地を固めてきた。中国市場でも緻密な分析と市場に合わせた製品で再び勝負すれば、勝算がある」と指摘した。

イム・ギョンオプ記者

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