韓国の新規感染者数が二日連続で2万人超…10代が危ない

旧正月でオミクロン株感染者急増、金富謙首相「思ったより感染拡大速い」
10-19歳発生率18%、全年齢層で最高…ワクチン接種率は最低

韓国の新規感染者数が二日連続で2万人超…10代が危ない

 新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が2日午前0時時点で初めて一日2万人を超えた。オミクロン株が広がり、先月26日に一日1万3009人と初めて1万人台になってから1週間で2万人台へと爆発的に増加したものだ。さらに、2日午後11時時点で既に2万人を超えているため、最多記録を再び更新するものと見られる。旧正月(今年は2月1日)前後の連休中における人口移動量増加の影響が反映されれば、感染者増加の勢いはさらに強まる見通しだ。

【グラフ】韓国の一日新規感染者数の推移(1月27日~2月2日)

 防疫当局によると、2日午前0時時点の新型コロナ新規感染者数は合計2万270人で、前日(1万8342人)より1928人増え、過去最多記録をまた更新した。しかも、旧正月連休中の検査件数は連休前に比べて大幅に減少しているのにもかかわらず、感染者はむしろ増えている。検査対象を増やせば、感染者数はその分だけさらに激増するものとみられる状況だ。2日現在、検査を受けた人の10人に1人に陽性反応が出ていることになるが、これは1週間前の1.5倍、2週間前の3.5倍という急増ぶりだ。連休が終わって検査者数が増えれば、感染者は爆発的に増えるものと予想される。

 金富謙首相は同日、「(オミクロン株の)感染拡大の勢いは思ったより速い。この拡大の勢いを抑えなければ、懸念すべき状況になるだろう」と述べた。ただし、「重症者・死亡者は明らかに減っており、良いニュースと悪いニュースが入り交じっている」とも語った。

 特に感染者が激増しているのは20代以下だ。特に2日現在、10代の新規感染者は3675人(18.1%)で、人口10万人当たりの発生率は2251人と、全年齢層の中で発生率が最も高い。全年齢層における10万人当たりの平均発生率は1712人だ。1カ月前の先月2日時点では、10代の10万人当たりの新型コロナ発生率は1335人で、20代1402人、30代1352人、60代1347人より少なかった。

 10代の新規感染者が増えたのは、ワクチン接種率がほかの年齢層に比べて低いためとみられている。12-19歳の1回目ワクチン接種率は72.6%、2回目ワクチン接種率は68%で、全年齢層の1回目ワクチン接種率(87%)・2回目ワクチン接種率(85.7%)に比べてかなり低い。

 旧正月連休中の大規模な人口移動により、新規感染者のうち首都圏以外が占める割合も増えた。連休初日の先月29日、首都圏以外の感染者は5996人(34.6%)だったが、連休最終日の2日には8511人(42.3%)に上がった。連休が終わると、逆に首都圏で感染者が急増する可能性がある。同日、仁川市を除く16の広域地方自治団体で過去最多の感染者が発生、釜山市と大邱市では初めて1000人台の感染者を記録した。

キム・ギョンウン記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 韓国の新規感染者数が二日連続で2万人超…10代が危ない

right

あわせて読みたい