李在明候補の妻、京畿道の公務用クレジットカードで牛肉購入か(上)

李在明候補の妻、京畿道の公務用クレジットカードで牛肉購入か(上)

 共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)候補が京畿道知事として在任中、道庁の公務員を務めていたA氏はこのほど、李候補の側近B氏の指示を受け、李候補の妻キム・ヘギョン氏の薬の代理処方、飲食物の配達、たんすの整理など個人的な頼まれ事をしていたと暴露した。牛肉を購入し、城南市盆唐区藪内洞の李候補宅に届けたこともあったという。A氏は道の会計規定に触れるのを避けるため、個人のクレジットカードで牛肉の代金を決済後、翌日にそれを取り消し、道庁の公務用クレジットカードで再決済したという。民主党はA氏による暴露後、「虚偽事実」だと主張していたが、5日後の2日夕になってキム氏とB氏は謝罪文を出した。

 KBSなどによると、李候補が京畿道知事を務めていた昨年4月、道庁の総務課に所属するB氏は秘書室所属のA氏に「肉屋に牛ヒレ肉4パックを注文しておいた。値札を剥がし、ラップで包み、アイスボックスに入れるよう言ってほしい」と告げ、それを李候補の自宅に送り届けるよう指示したという。B氏は昨年6月にもA氏に「あすサラダ3つ、すし、刺身丼、午後に」「奥様にあす、すしを届けてほしいと言っていた」などと電話やメッセンジャーで指示した。A氏はキム氏の依頼で買い物をする際、主に自分のクレジットカードで先に決済した後、後から道庁のクレジットカードを自由に使える昼食時間帯などに店を再び訪れ、カードを変更して再決済していた。昨年3月から11日まで9カ月分の2人の電話録音にはカードを変更して決済するという内容が10回以上登場する。B氏は昨年6月、A氏に李候補の息子の病院退院手続きを指示。道庁が発行した李候補名義の福祉カードと息子の身分証を手渡し、医療費用の支払いもさせていた。

 キム氏が公務員に個人的な雑務をしていた疑惑は1月28日にSBSが最初に報じた。それによると、A氏は他の秘書が(キム氏の代わりに)処方を受けた薬を(李候補の)自宅に届けたほか、飲食物の配達、冷蔵庫の整理、下着や靴下、シャツの整理など雑務も引き受けていたとした上で、「日課の90%以上がキム氏関連の細かい頼まれ事だった」と語った。B氏が「奥様の薬のことを聞いてほしい」と言えば、A氏が道庁の医務室で他の秘書名義で処方せんを受け取り、キム氏宅に薬を送り届けたのだという。A氏はB氏から「キム氏が乗った車を追い越した」「キム氏が雨に濡れないように車を近くにぴったりと付けなかった」などといった叱責も受けたという。A氏は既に退職している。

 A氏にそうした指示を出したというB氏は李候補が城南市長になる前からキム氏と親交があったとされる。2010年からは李候補と付き添うように城南市、京畿道庁で勤務したほか、最近まで李候補の選対でボランティアをしていた。李候補夫妻は2016年、B氏の結婚式にも出席した。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 李在明候補の妻、京畿道の公務用クレジットカードで牛肉購入か(上)
  • 李在明候補の妻、京畿道の公務用クレジットカードで牛肉購入か(上)

right

あわせて読みたい