ついに現れた「フィギュアの王子」羽生結弦

負傷説・新型コロナ説飛び交った羽生結弦、試合二日前に中国入り

 スーパースターの登場に人々は大騒ぎだ。北京冬季五輪で男子フィギュアスケート3連覇に挑む羽生結弦(27)=日本=が試合まであと二日となった6日午後、中国・北京に到着した。前日、実際の競技の場となるアイスリンクで最後に行われた公式練習には姿を現さなかったため、羽生の行方をめぐってさまざまな憶測が流れた。

 羽生は今月1日から毎日行われていた公式練習に一度も姿を現わさなかった。5日はメインリンクで氷の質をチェックできる最後の練習だったが、この時も来なかった。北京五輪男子シングルのショートプログラム(SP)は8日に行われる。羽生がリンクの氷に直接乗って体を慣らすチャンスは当日午前の練習だけだ。試合前日の7日はサブリンクで1回練習するものとみられる。

 羽生の強力なライバル、ネイサン・チェン(22)=米国=は早々に中国入りしてフィギュア団体戦SPで自己最高点を出した。羽生は団体戦には出なかった。日本選手団の団長は記者会見で羽生の入国計画を問われると、「個人の出入国日程については答えられない」と言った。日本の記者たちでさえ、羽生を探し回った。日本スケート連盟が今月3日にソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「ツイッター」に掲載した38秒間の動画が最も新しいニュースだった。「北京五輪では、もちろん4回転アクセル(4回転半)も含めて、絶対に勝ちを取りに来たいなと思っています。ぜひぜひ応援してください」と羽生は言ったが、この動画がいつ、どこで撮影されたかは分かっていない。

 日本の日刊スポーツによると、羽生は2014年ソチ五輪の時、団体戦SPの三日前に到着したという。2018年平昌五輪時は男子シングルSPの五日前に入国し、メインリンクとサブリンクで練習した。羽生は中国にもファンが多い。「全世界が羽生を探しているようだ」という中国のSNS「ウェイボー(微博)」の投稿は、24時間でアクセス数3000万回を超えた。

 棄権説・負傷説・新型コロナ感染説など根拠のないうわさが飛び交った。「羽生が好きな『くまのプーさん』が関連しているのではないか」という憶測まで飛び交った。羽生の試合が終わると、ファンはリンクに「くまのプーさん」のぬいぐるみを大量に投げ入れる。「くまのプーさん」は中国の習近平国家主席と似ているということで、風刺のネタに使われるため、中国当局は関連コンテンツに敏感になっていると言われている。

 そしてついに6日、羽生が入国し、リンクから車で10分の距離にある日本代表選手団のホテルに滞在しているという報道が中国と日本のメディアから流れた。五輪公式ホームページは同日夕、「ついにここに」というタイトルで羽生の北京入りを知らせた。日本オリンピック委員会(JOC)も羽生が同日、無事到着したと発表した。

 日本のスポーツ報知は羽生の調整力はずば抜けている。頭に描くイメージと実際の体の動きをリンクさせることを得意とする。当日の練習で、しっかりとアジャストすることが可能」「五輪の公式練習はほかの大会と比べて短く、日本での調整の方が自由度は高い」「今大会はコロナ下での開催。直前までリスクを回避し、最善の準備を尽くした上で現地入りすることを選んだ可能性もある」と伝えた。最近では五輪大会2-3日前に現地入りすることが多かったという。羽生はもともとブライアン・オーサー・コーチと共にカナダで練習していたが、新型コロナの流行が始まってからの2年間は仙台の近くで1人で練習してきた。幼いころからぜんそくを患ってきた羽生は、外部の人との接触を極力避けながら、新型コロナ感染リスクに対して徹底的に対策を取っていたとのことだ。

チェ・スヒョン記者

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