「金元雄光復会長、国会カフェの収益を私的流用」

「金元雄光復会長、国会カフェの収益を私的流用」

 日本からの独立運動にかかわった運動家とその子孫、遺族からなる団体「光復会」の金元雄(キム・ウォンウン)会長が独立有功者の子女に奨学金を支給するという名目で国会で経営してきたカフェの収益金で秘密資金をつくり、私的に流用してきたとされる疑惑は、国会報勲処の監査でかなりの部分が事実であることが10日までに判明した。

 報勲処は「光復会は国会カフェの中間取引業者を使い、虚偽発注または原価の過剰計上などで6100万ウォン(約590億円)の秘密資金をつくったことが分かった」とし、秘密資金のうち約1000万ウォンは金会長の個人口座に入金された後、複数の段階を経て現金化され、使われていたと指摘した。秘密資金が金会長の伝統衣装・洋服の購入費、理容費などに使われた事実も確認された。

 報勲処は金会長の「家族企業」がソウル・汝矣島の光復会館4階にひそかに事務所を置き、公共機関を相手に営業活動を行っていたとする疑惑も相当部分が事実だと判断した。金会長の息子の嫁など親族が役員を務めるコンクリート用砂利会社は光復会の事務所のスペースと器具を5カ月にわたり無償で提供された。この企業が光復会の文書様式に金会長の職印を押し、国防部や京畿道驪州市庁に送った疑惑についても、報勲処は「文書登録台帳に記載されないまま、架空の文書番号が書かれた公文書6件が確認された」とした。

 報勲処は「秘密資金の確保と運用、砂利会社関連の不正に対し、金会長による指示、承認、黙認があったかどうかは捜査を通じて確認されることになる」と説明した。

ウォン・ソンウ記者

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