高木美帆、スピードスケート女子1000mで金メダル…キム・ミンソン16位

【北京冬季五輪】

 待ちに待った冬季五輪個人種目初金メダルだった。

 日本の高木美帆(27)が17日に行われたスピードスケート女子1000メートルで1分13秒19を記録、出場選手30人の中で1位になった。五輪新記録だ。ヨリン・テル・モルス(32)=オランダ=が2018年平昌五輪で立てたこれまでの記録(1分13秒56)を0.37秒縮めた。オランダのユッタ・リールダム(23)が2位(1分13秒83)、米国のブリタニー・ボウ(33)が3位(1分14秒61)だった。韓国代表選手3人の中で最も順位が高かったのはキム・ミンソン(22)=議政府市庁=で16位(1分16秒49)だった。

 高木美帆は4年前の平昌五輪で三つのメダルを手にした。チームパシュート(団体追い抜き)の金メダル、1500メートルの銀メダル、1000メートルの銅メダルだ。北京五輪では15日までに500メートル、1500メートル、チームパシュートで銀メダルを取っている。3人が呼吸を合わせて2400メートル滑走するチームパシュートでは決勝レース終盤までカナダをリード、2連覇目前だった。ところが、最後のカーブで一番後ろを滑っていたチームメイトであり実の姉の高木菜那(29)が転倒、メダルの色が金から銀に変わった。

 メダルの色は変わったものの、高木美帆にとってはこの時、五輪通算6個目のメダルを手にして日本の最多メダリストになったことが慰めとなった。日本の五輪最多メダルは伝説的な柔道選手の田村亮子(谷亮子)ら3人の5個だった。

 高木美帆は17日の1000メートルの前まで、4種目(500メートル、1500メートル、3000メートル、チームパシュート)に出場した。チームパシュートは準々決勝・準決勝・決勝まで3回のレース(7200メートル)で滑走した。最終種目だった1000メートルを含めると、今大会で合計1万3200メートルも滑走したことになる。

 つらい強行軍の先には栄光が待っていた。この日、全15組のうち13組目のインコースからスタートした高木美帆は、スタートからスピードに乗った。短距離の500メートルで鍛えた技を生かした。最初の200メートルに続き、600メートルまで安定してレースを展開、ラスト400メートルでスパートした。ここでは長距離の練習で積み重ねた持久力が発揮された。

 1000メートルの世界記録(1分11秒61)を持つ米国のボウは平昌五輪チームパシュート銅メダルに続き、通算2個目の五輪メダルを手にした。ボウは米国代表選抜戦で獲得した500メートル出場権をチームメイトであるエリン・ジャクソン(29)に譲った美談の主人公だ。ジャクソンは13日、黒人の女子選手としては初めて五輪のスピードスケートで金メダルを獲得、ボウの行いが世界で話題になった。

 最近は種目別のスペシャリストが多いが、そうした中で珍しいオールラウンダーの高木美帆は、当分の間「スピードスケートの女帝」として君臨するものと思われる。今大会1500メートルの金メダリスト、イレイン・ブスト(35)=オランダ=が引退を宣言し、平昌五輪金(500メートル)と銀(1000メートル)に輝いた小平奈緒(35)=日本=も足首を痛めた影響で北京五輪では500メートル17位、1000メートル10位にとどまるなど、振るわなかった。高木美帆は「(多くのレースに出て)正直、もう体は限界がきていた。無事に走り切れてよかったと思う」「最後にみなさんにありがとうと言える」と語った。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者

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