「シャネルのバッグに行列ができる国でなぜ問題に?」…与党寄り人士ら、文大統領夫人の衣装代問題を擁護(下)

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 キム・ヨンミン氏はまた、「小雨がいつの間にか服をぬらすように、根拠のない疑惑を一つ、また一つとかぶせていけば、『何かあるのではないか?』と疑問を抱かせ、後に政治工作しやすい状態にできる」「文大統領のようにたたいてもほこり一つでない人に対しては、その人自身よりも、よく知られていない家族のことを通じて報復するのが、チンピラたちの長年のやり方だ」と述べた。

 さらに、キム・ヨンミン氏は「かつての『田んぼに捨てた時計』のデマもその文脈ではないのか?」「特殊活動費が気になるのか? 検察総長(日本の検事総長に相当)時代に148億ウォン(約15億円)だったという尹錫悦の特殊活動費をまず調べろ。夫人の疑惑が気になるのか? 株価操作、経歴・学歴詐称などの疑惑から調べろ」と非難した。

【写真】国賓訪仏の際に文大統領夫人が着用したシャネルのハングル入りジャケット

 大統領選挙期間中に李在明候補を支持した詩人リュ・グン氏は29日、フェイスブックに「『田んぼに捨てた時計』『(盧武鉉元大統領の故郷)ポンハ村の豪邸』第2弾に追い込もうというシナリオがあったのだろう。あのように恥をかかせて、尹錫悦と金建希の恥ずかしさが薄まるようにしようというシナリオがあったのだろう。文在寅をたたこうというシナリオがあったのだろう」「(金正淑夫人の衣装代疑惑を取りざたする)あなたたちと同じ時代に一緒に息をしているのが恥ずかしくて、苦しくてたまらない」と投稿した。

 これらは、政府の予算執行を監視する市民団体「韓国納税者連盟」が青瓦台を相手取り、▲大統領就任後の特殊活動費支出内容の支給日・支給金額・支給事由・受領者・支給方法 ▲金正淑夫人の衣装・アクセサリー・靴など品位を保つための儀典費用に関する政府の予算編成金額および支出実績、などの情報公開を請求したのを受けての批判だ。

 青瓦台は「国の安全保障・国防・外交関係など敏感な事項が含まれている」として情報公開を拒否した。

 このため、情報公開をめぐる対立は訴訟ざたになった。ソウル行政裁判所行政第5部は先月10日、金正淑夫人の衣装代などを公開するよう判決で命じたが、青瓦台は今月2日に控訴した。

 これまで衣装代問題に関して沈黙で貫いていた青瓦台は29日、「任期中の大統領配偶者として、衣類購入目的で特殊活動費などの国家予算を編成・使用したことはない。私費で負担した」と明らかにした。

キム・ミョンイル記者

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