文大統領は「感無量」と言うけれど…世界の感染者、22%は韓国人

人口100万人当たりの感染者数世界1位、死亡率も全世界の10%超
「XE」「XM」など新たな変異株も続出…専門家「まだ警戒心を持つべき」

 新型コロナウイルス感染症の防疫措置が解除されるや、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日、「ついに国民が日常を取り戻せるようになった。感無量だ」と述べた。しかし、専門家らは「防疫措置解除で移動量が増加している上、最近新たなウイルス変異株が次々と発見されており、警戒心を緩めてはならない」と警告している。先週の韓国国内における新型コロナ感染者数は前週より約30%減った。これは4週連続の減少傾向だ。それでも韓国では1カ月以上にわたり世界の感染者のうちの20%前後、死亡者の10%前後が出ている。安心するのはまだ早いということだ。

【グラフ】世界に占める韓国の感染者・死亡者割合の推移

■人口比における感染者数、事実上の世界1位

 先週(4月10-16日)の一日平均新規感染者数は14万9099人だった。先月第4週(35万1275人)以降、減少傾向が続いている。18日の感染者数は11万8504人だった。流行のピークは過ぎたものとみられているが、全世界の国々と比べると流行規模が大きい。英オックスフォード大研究者らのデータベース「Our World in Data(アワー・ワールド・イン・データ)」によると、最近1週間の人口100万人当たりの一日平均新規感染者数は2586.4人だという。これは、クック諸島を除けば世界1位だ。米国(96.9人)、英国(505.7人)、日本(376.3人)、シンガポール(584.1人)などよりはるかに多い。

 韓国の一日新規感染者数は今年3月上旬から全世界の感染者のうち20%前後をずっと記録している。4月第3週には22.2%まで上昇した。死亡者数も減少傾向にあるが、世界中の死亡者のうち韓国が占める割合も3月第3週の5.1%から4月第3週には10.8%に増えた。

 不安を感じる指標の一つが移動量だ。これまで移動量が増加して接触が増えると、一定期間後に感染者が増加してきたが、12日の飲食店・カフェ・ショッピングモール・映画館など国内小売・レジャー施設訪問者数は新型コロナ前(2020年1月)と比べ-0.14%だった。先月19日は-16.85%だったので、移動量が急速に増加していることが分かる。

■「双峰型ピーク」なかったものの新変異株検出

 オミクロン株より感染力の強い「ステルスオミクロン(BA.2)」流行の懸念はやや収まっている状況だ。BA.2の検出率は先週91.5%に達したが、感染者は減っているからだ。英国とフランスではオミクロン株流行に続きステルスオミクロン拡大により、感染者数がラクダのように二つのコブを持つ形、つまり「双峰型」になったが、韓国は様相が異なる。中央防疫対策本部疫学調査分析団のイ・サンウォン団長は「海外ではオミクロン株流行後にステルスオミクロンが出たが、韓国は同時に流行した」と説明した。ただし、防疫当局は「時間が経つにつれて免疫力が減少し、新たな変異株が出れば、晩秋ごろ別の流行が訪れる可能性が残っている」と警告した。

 オミクロン株が組み合わさった変異株「XL」に続き、「XE」(2件)と「XM」(1件)の感染事例が韓国国内で新たに確認されたのも不安要素だ。XEの1件は英国から流入したが、ほかの2件は市中感染だった。これらの変異株は国内で発生した可能性もある。特にXEは従来のオミクロン株とステルスオミクロンの遺伝子が組み合わさったもので、ステルスオミクロンより感染増加速度が10%速いと分析されている。英保健安全庁(UKHSA)は8日、同国でのみ1179件のXE感染事例が確認されたと発表した。従来の新型コロナウイルスと違う特異な症状はなかったという。

 順天郷大学感染内科のキム・タク教授は「5月23日からは感染者に対する隔離期間義務もなくなるが、こうした措置は『法的義務』がなくなるということであり、感染者が感染させる可能性そのものがなくなるということではない」「感染に弱い層が集まっている医療機関では感染者隔離を施行するなどの注意が必要だ」と語った。

キム・ミンジョン記者、キム・テジュ記者

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  • ▲19日午後、大田市大徳区にあるある観光バス会社の駐車場で、洗車を終えたバスをふく社員たち。写真=シン・ヒョンジョン記者
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