ソウル市、外国人相手の「ぼったくりタクシー」特別取り締まりを強化

 ソウル市は先月まで5か月間、外国人に対するタクシーの不当料金徴収を摘発するために仁川国際空港などで特別取り締まりを実施し、139件の違法営業行為を摘発したと20日発表した。

 新型コロナウイルスのソーシャル・ディスタンス(社会的距離確保)規制が緩和され、今後は外国人の入国者が増加することが予想されるため、ソウル市は取り締まりを強化する方針だ。

 139件の摘発事例の中で最も多かったのは、タクシー料金に20%の市外割増を適用して不当に料金を徴収するケースで、84.2%(118件)に達した。ソウルから仁川国際空港までは本来は市外割増料金が適用されないが、勝手に割増料金を適用していた。ほかには事業区域外での営業が12.2%(17件)、料金メーター不使用が2.9%(4件)あった。

 違法営業で摘発されたタクシーの運輸事業者と運輸従事者には、関連法令に基づいて過料または課徴金が科される。不当料金徴収で3回摘発された場合、タクシーの運転資格が取り消される「三振アウト制」が適用される。

 取り締まりの際には、英語・日本語・中国語が堪能な公務員18人が仁川国際空港などに投入された。公務員らは外国人の乗客に2846回の聞き取り調査を行った。

 特別取り締まりは新型コロナの感染拡大でタクシーの利用客が減少した2020年2月に一度中断されたが、昨年10月から21か月ぶりに再開された。

 ソウル市は今後、取り締まり人員を7人増やして25人体制で運営し、取り締まり地域も空港のほか外国人が多く訪れる大学路、南山、韓屋マウルなどに拡大する計画だ。

チャン・グンウク記者

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