梁香子議員インタビュー:「検察捜査権完全剥奪しなければ文政権の20人が監獄行きになると賛成求められた」(上)

 共に民主党が20日、国会法制司法委員会に所属する閔炯培(ミン・ヒョンベ)議員の「偽装・計画離党」という前代未聞の策に出たのは、前日の19日、無所属の梁香子(ヤン・ヒャンジャ)議員による「検察捜査権完全剥奪」法案強行処理反対声明が発端だった。連絡が取れない状態だった梁議員は翌20日、声明は自分が書いたものだと認めた。これに関連し、梁議員は本紙の電話取材に対し、「検察捜査権を完全に剥奪しなければ、文在寅(ムン・ジェイン)政権の人々が死ぬことになるから法案に賛成してほしいと言われた。民主党への復帰も約束されたが、今後政治ができなくなる悔しさがあっても、良心に従い反対することを決めた」と話した。以下は一問一答。

-梁議員名義で「検察捜査権完全剥奪」法案に従わないという内容の反対声明が広がり騒動になった。

 「自分が書いたものだ。自分には相談をする助言者グループがいる。悩んで書いた文章をその方々との対話の場に上げ、足りない部分や補完すべき点がないか尋ねた。正確な流出経緯は分からない。しかし、気分を損ねたとか後悔しているということはない。反対の考えに変わりはない」

-民主党は法制司法委員会で国民の力を無力化するため、自党出身の梁議員を呼び込んだ。なぜ反対声明を書いたのか。

 「どれほど悩んだか分からない。法制司法委員会に来てから、何度も会議を行ったがとんでもなかった。それなりに懸命に勉強してたくさん質問もしたが、(民主党内強硬派の)『チョロム会』といった方々は聞く耳を持たなかった。強硬派の某議員は特に(検察捜査権を完全剥奪しなければ)死ぬと言った。別の方からは『検察捜査権完全剥奪を処理しなければ、文在寅政権の青瓦台の人物20-30人が監獄に行くことになりかねない』という話も聞いた。声明が流出すると、私が国民の力から(見返りに)科学技術情報通信部長官のポストを約束されたという話まで飛び出した。あまりにとんでもない。政治をしなくとも、国益のため、良心を信じて進まなければならないと思う」

-民主党が検察捜査権完全剥奪を強行する理由は何か。

 「朴洪根(パク・ホングン)院内代表が私に2つの理由を語った。一つは支持層まで失いかねないという点。もう一つは今回やらなければできないという点だった。文大統領の退任前にできなければできないという盲信に近い信念があった。しかし、どうしてそうなのか。大統領を弾劾させた国民なのに、国民を信じないでこんなことができるか。何を話しても聞いてもらえなかった」

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  • 【写真】無所属の梁香子議員は20日、本紙の電話取材に対し、共に民主党が推進する「検察捜査権完全剥奪」法案に同調しない意向を明らかにした。写真は民主党最高委員時代の2020年12月に本紙のインタビューに応じた際の梁議員。/イ・ドクフン記者

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