韓国の若者の20%「努力しても成功できない」

2016-2020年の国際機関調査結果
28年間で2.5倍急増し平均上回る
「他人を信頼している」7年間で27ポイントも急減

 韓国の若者層の5人に1人は「努力しても成功できない」と考えているという調査結果が明らかになった。

 韓国行政研究院が4月28日に出した「ポストコロナ時代の新社会転換のための課題研究」という報告書によると、国際調査機関のワールド・バリュー・サーベイ(世界価値観調査)が2018年に実施した第7回調査で、韓国の16-24歳の回答者のうち20.8%が「努力しても成功できない」と考えていることが分かったとのことだ。1990年に実施された第2回調査では8.4%だった。28年間で約2.5倍増えたものだ。

 ワールド・バリュー・サーベイは5年おきに各国の価値観を調査・発表している。第7回調査は韓国・中国・日本・メキシコ・スウェーデン・米国など21カ国を対象に行われた。 2016年から2020年にかけて各国で調査が実施されたが、韓国では2018年に第7回調査が行われた。

 21カ国での第7回調査で、「努力しても成功できない」という回答の全体平均は14.6%で、第2回調査(1990-1994年)の14.1%に比べ0.5ポイント増えた。若者層で「努力しても成功できない」という認識が最も高いのは中国で、次いでメキシコ、スウェーデンなどの順だった。

 また、韓国行政研究院の報告書によると、2020年基準で19-29歳の2人に1人(51.8%)が「就職機会が不公平だ」と考えていることが分かった。19-29歳で「他人を信頼している」という回答の割合は2013年の71.4%から2020年には44.9%へと急減した。

 同報告書は「社会的不平等の増加は他人や社会に対する信頼の低下につながり、韓国の社会システムが不公平であるという認識を増加させる可能性が高まる」と指摘した。

チャン・グンウク記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい