世界ジュニア銀シン・ジア「キム・ヨナ先輩の映像見て練習、漫画『クレヨンしんちゃん』見て一息」

【スポーツラウンジ】世界ジュニアフィギュアスケート選手権で銀メダルのシン・ジア

 身長148センチメートルという小柄な少女はしっかりした目をしていた。どんな質問をされても、大きな瞳は動揺しなかった。先月18日の世界ジュニアフィギュアスケート選手権で銀メダルを獲得した14歳、シン・ジアのことだ。先月25日、所属事務所オール・ザット・スポーツのソウル事務所で会ったシン・ジアは、一番好きな漫画『クレヨンしんちゃん』の主人公の話をしながら明るく笑いながらも、フィギュアの話をする時はすぐに真剣な顔つきになった。

 シン・ジアは世界ジュニアフィギュアスケート選手権で韓国人選手としては「女王」キム・ヨナ(31)以来、16年ぶりとなるメダルを獲得した。キム・ヨナは2005年に同選手権で銀メダル、2006年には金メダルを手にした。今回の大会にはウクライナ侵攻に対する懲戒処分で世界最強のロシアの選手たちが出場しなかったため、メダル争いは比較的厳しくなかった。だが、大会女子シングル部門最年少の出場者だったシン・ジアの演技はほぼ非の打ち所がないと言っていいものだった。歌劇『ラ・ボエーム』の曲に合わせたショートプログラム(SP、69.38点)と『Love Me If You Dare』の曲に合わせたフリー(136.63点)で共に自己最高を記録し、合計206.01で一気に韓国女子フィギュア界の期待の星に浮上した。

■少女は大舞台でも落ち着いていた

 世界ジュニアフィギュアスケート選手権はシン・ジアがこれまで経験した中でも最大の国際舞台だった。しかし、それにもかかわらず先に行われた国内大会の時よりもすばらしい演技を披露した。シン・ジアは「世界ジュニアフィギュアスケート選手権の前の練習時間は一日4時間半くらいをキープしましたが、氷上での振り付けとジャンプの練習の割合を増やしたのが効果がありました」と語った。

 もともとの落ち着いた性格のおかげで、大きな舞台でもひどく動揺することはなかった。 「むしろ緊張する時は落ち着いて、口数も減ります。『うまくやらなければ』という考えよりも、私がしなければならない振り付けだけを考え続けます」

 「あこがれ」であるキム・ヨナの演技の映像も数え切れないほど見た。『悲しみのクラウン』『007ジェームズ・ボンド・メドレー』が特に好きで、一度見始めると5回ずつ繰り返し見たという。「どう演技すべきかで悩んでいる時、ヨナ先輩の演技を見ます。ヨナ先輩の映像をあれこれずっと探して見続けたりもしました。自然と良い演技が学べますから」

 それだけに、キム・ヨナからもらったお祝いのメッセージに感激ひとしおだった。キム・ヨナは先月19日、写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「インスタグラム」を通じてシン・ジアの銀メダル受賞を祝った。シン・ジアは「未明に試合を見て、応援してくださったことがうれしくて、ありがたかったです」「ヨナ先輩のような選手になりたいです」と語った。2人は所属事務所が同じだが、まだ会ったことはない。

■「体力を強化して4年後の五輪に挑戦」

 シン・ジアが初めてスケートをしたのは小学校1年生の時のことだった。家族と外食するため出かけた時、近くにオープンしたスケート場を見学した。そこで初めてスケートをした。母親のパク・ヘインさんは「ジアは最初から上手にスケートができたわけではありません。ですが、転ぶのを嫌がらず、怖がらないで滑ったんです」と話す。新しい技を教わる楽しさにすっかり夢中になったシン・ジアは翌年から本格的に選手として練習を開始した。

 弾力性豊かなジャンプが長所のシン・ジアはダブルアクセルに初めて成功した瞬間を忘れられない。空中で2回転半するダブルアクセルは初めて成功するまで選手によっては1-2年練習が必要な技で、選手になるために乗り越えなければならない初めての関門と言ってもいい。シン・ジアは小学校4年生になってから練習を始めたが、その年の冬季体育大会(日本の冬季国民体育大会に相当)で初めて完ぺきに成功した。「目だけで見ていた動きを私ができるなんて本当に不思議でした!」と言った。

 素晴らしい成果を得て今シーズンを終えたシン・ジアだが、もう次のシーズンの準備に入っている。午前10時から練習を開始し、午後6時以降は筋力トレーニングをしている。体力を強化しようと毎日30分から1時間のランニングも欠かさない。次のシーズンの目標は、まず今のジャンプに磨きをかけることだ。シン・ジアは「トリプルルッツ-トリプルトウルーフのコンビネーション・ジャンプをプログラム後半部に入れて、より高い点数をもらい、ノーミスでやることがまず目標」「4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪に出場したい」とした。

ナム・ジヒョン記者

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  • ▲キム・ヨナ以来16年ぶりに世界ジュニアフィギュアスケート選手権でメダルを取ったシン・ジア。「演技の動きを見せて」という記者の要求にキュートな表情でポーズを取った。写真=コ・ウンホ記者

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