29種目の韓国代表は選抜済みなのに…アジア大会4カ月前に青天のへきれき

9月杭州アジア大会延期…中国・OCA「1年延期しよう」

 今年9月に中国・杭州で行われる予定だった夏季アジア大会が新型コロナウイルス感染症の拡大で延期された。アジア大会を主管するアジア・オリンピック評議会(OCA)が6日、ウズベキスタンのタシュケントで理事会を開き、全会一致で決定した。中国政府とOCAは1年延期を支持したと伝えられている。OCAはこれまで新型コロナ問題とは別に、夏季アジア大会が国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップや冬季五輪といった世界的なスポーツイベントと重ならないよう開催年を変更する方策を推進してきた。今回の延期決定は中国とOCAの利害関係が一致した結果だとの見方もある。

 1951年にインド・ニューデリーで開始され、1954年にフィリピン・マニラで行われた第2回大会から4年周期で開催されてきた夏季アジア大会が延期されるのは今回が初めてだ。2020年に予定されていた東京五輪は新型コロナ流行で1年延期されたが、戦争以外の理由で五輪が延期された初めての事例だった。OCAの発表直後、ユニバーシアードを主管する国際大学スポーツ連盟(FISU)も、中国・成都で来月行われる予定だった夏季大会を2023年に延期すると発表した。ユニバーシアードは隔年開催だが、2年連続で延期されている。

 中国は今年2月の北京冬季五輪を予定通り開催した。東京五輪よりもはるかに強力かつ徹底した防疫政策を取ったことが奏功した。ところが、中国国内では新型コロナ感染拡大が最近1カ月以上続いており、杭州が長期ロックダウン(都市封鎖)中の上海から比較的近い(約180キロメートル)ことから、「延期説」が有力視されていた。大会組織委員会は先月初め、「競技が行われる56の競技場が完成し、準備状況を点検するテストイベントも推進する予定だ」と明らかにしたが、新型コロナ感染拡大による懸念はぬぐいきれなかった。

 韓国のスポーツ界はアジア大会延期の可能性をある程度予想していた。東京五輪では国際オリンピック委員会(IOC)と五輪組織委員会が開催数カ月前からプレイブック(感染症対策規範集)を出し、改正版を通じて具体的な指針を提示していたが、杭州ではこれまでプレイブックを発表していなかったからだ。大韓体育会では、アジア大会選手団の宿泊・輸送・航空券予約などを行えずに困惑していた。

 東京五輪延期という前例を経験している大韓体育会や各種目競技団体では、ひとまず政府と情報を共有し、冷静に対処する方針だ。男子U-23(23歳以下)サッカー韓国代表チームの黄善洪(ファン・ソンホン)監督は「突然の発表で困惑している。来年に延期されれば出場年齢や具体的な要綱などを協会と確認し、支障のないように準備する」と述べた。「満24歳以下」あるいは「プロ3年目以下」の選手を選ぶという独自の原則を決めている野球の韓国代表チームでは世代交代という大きな枠は変えない見通しだ。

 韓国は当初、42種目で選手団を送ることを決めていた。現時点でアーチェリー、バドミントン、近代5種など計29種目で代表選手選抜を終えている。アーチェリーは昨年の東京五輪金メダリストのキム・ジェドク(18)や3冠王の安山(アン・サン、21)などが含まれている。女子バレーボール代表チームも先月末、エントリーを発表し、金軟景(キム・ヨンギョン、34)のいない初の国際大会に備えていた。レスリングのキム・ヒョヌ(33)ら杭州アジア大会を引退試合と考えていたり、兵役特例(金メダル)を狙って練習してきたりした男子選手たちにとって、1年延期は悪材料でしかない。

 大韓体育会は変更後の開催日程が出次第、各種目の韓国代表を新たに選ぶか、それとも従来の韓国代表で出場するかを決める方針だ。韓国は、前回2018年のジャカルタ/パレンバン(インドネシア)夏季アジア大会で中国(金メダル132個)、日本(金メダル75個)に続き、総合3位(金メダル49個)となっている。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者、ナム・ジヒョン記者

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