共に民主党のパク・チヒョン共同非常対策委員長が11日、初めて公の場でマスクを外した。共に民主党所属で5期目のベテラン議員、薛勲(ソル・フン)議員(69)=京畿道富川選挙区=ら男性議員たちから議員総会で「テレビで見たのと違う」「マスクを取ってほしい」と要請されてから1カ月後のことだ。
共に民主党では、パク・チヒョン委員長の「顔」が気になるという声が上がっていた。先の大統領選挙で同党の李在明(イ・ジェミョン)大統領候補を助けて政界入りしたが、新型コロナ感染症の流行でほとんどの日程をマスク着用のまま行っていたためだ。
パク・チヒョン委員長が席に戻ろうとすると、薛勲議員は「顔をよく知らない。マスクを外した姿をちょっと見たい。本当に知らないんだ」と言った。議員総会の進行を勤めていた李寿珍(イ・スジン)院内報道担当が「顔をご存じないんですか?」と聞くと、薛勲議員は「ええ、ちょっと見られたらいいんだけど。しばらく(マスクを)外せばいいと思うんだが」と言った。
薛勲議員の発言に、出席者の間から笑い声が上がった。ほかの議員たちは薛勲議員に向かってスマートフォンを指さして、「ここに全部出ているよ。(ポータルサイトの)ネイバーに出ている」「テレビに出たのと違う」という言葉が飛び出した。これを聞いた李寿珍院内報道担当は「選挙の時よく見ました」と言ってこの状況を収めた。パク・チヒョン委員長は何も答えずに発言台から降りた。
薛勲議員の発言は、パク・チヒョン委員長と実際に対面する機会がなく、顔を見たいという趣旨だったが、容姿と結び付けられて解釈される可能性があることから、一部では「不適切な発言ではないか」という指摘もあった。
ソン・ドクホ記者