【5月13日付社説】2年務めた李相稷議員に当選無効判決、文前大統領の家族巡る疑惑解明を

【5月13日付社説】2年務めた李相稷議員に当選無効判決、文前大統領の家族巡る疑惑解明を

 元共に民主党の李相稷(イ・サンジク)国会議員は12日、大法院で公職選挙法違反による当選無効相当の判決が確定し失職した。李氏は自身が経営するイースター航空、理事長を務めていた中小ベンチャー企業振興公団の公金を使い、選挙区の有権者に伝統酒を配った。総選挙では民主党の党内予備選の世論調査を巡り、党員に虚偽回答を促し、自身の前科に関する虚偽の内容を選挙広報物に記載した。選挙をカネと虚偽で牛耳った李氏の犯罪事実はかなり以前に明らかになっていたが、それから2年も議員を務めた。あり得ないことだ。

 李氏は公職選挙法違反とは別にイースター航空と系列企業から555億ウォン(約56億円)を横領した罪で起訴され、今年初めに一審で懲役6年の判決を受け収監されている。無期懲役もあり得る重大犯罪にもかかわらず、検察は1年も捜査を引き延ばした。李氏は「私は不死身だ」「どうやって生き残るか見せてやる」と大言壮語した。自身の不正がメディアの取材や報道で明らかになると、「フェイクニュース」だと決め付け、懲罰的損害賠償法の立法推進でメディアを脅した。

 李氏がまるで治外法権かのように活動できたことは、文在寅(ムン・ジェイン)政権の青瓦台による後ろ盾がなければ想像できないことだ。李氏は文前大統領の娘の家族が2018年に突然タイに移住するのを助けた。文前大統領の娘婿は李氏が連帯保証人となっている現地企業に就職した。文前大統領はそんな李氏に大統領直属の雇用委員長、中小ベンチャー企業振興公団理事長を任せた。総選挙ではさまざまな疑惑があるにもかかわらず、民主党公認で国会議員に当選させた。そうした優遇が文前大統領の娘家族の海外移住と無関係だと考える人などいるだろうか。贈収賄疑惑も浮上したが、文前大統領は一言も発しなかった。

 文前大統領は本人と政権が犯した不正を検察が捜査できないようにする「検察捜査権完全剥奪」法を任期満了のわずか1週間前に公布した。しかし、真実を永遠に覆い隠すことはできない。処罰できるかどうかは別として、事実は全て徹底的に解明されるべきだ。

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