訪韓・訪日の前に…バイデン大統領がASEAN首脳を招待し「反中連帯」で結束

 米国のバイデン大統領は12日午後(現地時間)、ホワイトハウスでASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国のうち9カ国の首脳らを招き「ASEAN特別首脳会議」を開催した。この会議でバイデン大統領は東南アジアのインフラ整備、安全保障、伝染病対策などに1億5000万ドル(約194億円)の支援を約束した。

 バイデン大統領は今月20-24日の日程で韓国と日本を訪れ、中国けん制に向けたインド太平洋経済枠組み(IPEF)を発足させる考えだが、その前にASEANとの結束を固めた形だ。

 ASEAN首脳らが一度にホワイトハウスに招待されるのは55年前の1967年にASEANが結成されて以来今回が初めてで、ブルネイ、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、ラオス、ベトナム、マレーシアの8カ国首脳がホワイトハウスを訪れた。ASEAN10カ国政府のうちクーデターで政権についたミャンマーの軍事政権は招待されず、先日大統領選挙を行ったばかりのフィリピンからは外相が出席した。

 米中対決構図の中でASEANを自分たちの側に引き込む必要に迫られた米国は各国を大きく歓迎した。12日にはバイデン大統領自らホワイトハウスの国賓夕食会場でもてなし、13日にはハリス副大統領が実務を兼ねた昼食会を主催した。ペロシ下院議長も米国議会幹部らとともにASEAN首脳らと会談した。

 米国の権力序列1位2位3位が総出動した形だが、これについてバイデン政権のある幹部は11日「インド・太平洋を舞台に長期にわたる根本的な挑戦が起こるという深い認識があり、米国はこの地域で幅広く持続的に関与を続ける強い意志がある」「その一部が今回の首脳会議開催であり、別の一部は韓国と日本への訪問だ」と説明した。

 米国による「ASEAN引き込み」に中国は神経をとがらせている。中国メディアの澎湃新聞はバイデン政権が進めるIPEFについて「インドネシア、マレーシア、シンガポール、ベトナムなどASEAN諸国をIPEFに引き入れ、(親中の)カンボジア、ラオス、ミャンマー、ブルネイを外そうとするのはASEANの結束を弱めるためだ」と批判した。中国外交部(省に相当)は10日、米国とASEANの接触について「米国の実際の意図には疑問がある」としてあからさまに警戒した。

 バイデン政権は中国について「安定し開放された国際秩序に挑戦を続ける力を持つ唯一のライバル」としている。

 また中国の王毅・外相は今月8日にカンボジアのプラク・ソコン副首相兼外相と電話会談し「アジアで陣営対立をあおり、数年間続いた平和、発展の局面を破壊する試みに対してASEAN諸国は共に警戒し、抑制しなければならない」と指摘した。中国外交部の劉勁松アジア局長は10-11日に中国駐在のラオス大使、ベトナム大使と会談した。

北京=パク・スチャン特派員、ワシントン=金真明(キム・ジンミョン)特派員

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