「神の職場」韓国の公的機関、平均年俸は7000万ウォン…1位は1.2億ウォン

大企業より高額、中小企業の2倍超

「神の職場」韓国の公的機関、平均年俸は7000万ウォン…1位は1.2億ウォン

 昨年、韓国の公的機関に勤める職員の平均年俸が7000万ウォン(約711万円)に達し、大企業より高額で中小企業の2倍超だったことが分かった。公的機関の運営を総括する秋慶鎬(チュ・ギョンホ)経済副首相兼企画財政部(省に相当)長官は、就任前から「公的機関の効率化」を強調してきたため、政府は今年下半期から公的機関の構造改革に乗り出すとみられる。

 公的機関の経営情報を公開するシステム「アリオ」によると、公的機関350か所に勤める一般正規職の昨年の平均年俸は1年前より1.5%増の6976万ウォン(約709万円)だった。最も高額だったのは蔚山科学技術院で1億2058万ウォン(約1225万円)、次いで韓国電子通信研究院(1億1595万ウォン=約1178万円)、韓国投資公社(1億1592万ウォン=約1178万円)、韓国科学技術院(1億1377万ウォン=1156万円)、韓国産業銀行(1億1370万ウォン=1155万円)の順だった。平均年俸が1億ウォンを超える公的機関はこれらを含め20カ所あった。サムスンSDI(1億1000万ウォン=約1117万円)、現代自(9600万ウォン=約975万円)、LGエナジーソリューション(9000万ウォン=約915万円)など時価総額上位10社に劣らない水準だ。

 また、昨年の公的機関職員の年俸は中小企業の2倍超で、従事者300人以上の企業よりも高額だった。韓国統計庁が取りまとめた2020年の賃金関連のレポートによると、中小企業と300人以上の企業の月平均所得はそれぞれ259万ウォン(約26万円)と529万ウォン(約54万円)だった。これは年換算でそれぞれ3108万ウォン(約316万円)と6348万ウォン(約645万円)だ。

 政府は下半期から、放漫経営の懸念が高い公的機関の構造改革に着手する方針だ。特に、文在寅(ムン・ジェイン)政権で「非正規職の正規職転換」政策などによって大幅に増えた人件費関連の支出について、適切かどうか点検する予定だ。秋副首相は国会人事聴聞会での答弁で「公的機関の効率性向上および財務の健全性確保に取り組みたい」と公言した。

ファン・ジユン記者

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